極 転生

「オウシッ、プーシッ」


外人ぽく英語を使いこなしながら浮浪者へと向かう。


「おまえ、ふざけんじゃねえよ」


肚声、英語でかっこよくゆうとダイヤフラムボイスで威嚇するが、なんか声が高くて全然ドスが効かない。


「はぁ~、言葉話せるんか。なんか行動が原始人ぽかったから不安だったよ」


「ダレが原始人じゃコラァアアアア!!!!!」


もー小便かけるしかない、とパンツを下ろしマグナムを向けようとすると、無い。



は?



じょぼぼぼぼぼ・・・・・・



小便はぴゅぴゅっ、と二飛沫シブき程度真っすぐ飛んだあとは、やたら白くてぷにぷにした脚を伝って流れちておった。




「ギャアアアアアアアア!!!!!!!!!!!!!!」



うそだろ・・・・・



「すまねえな、おれのモノは今使いモンになんねーんだ・・・そこらの若い奴んとこいってくれや」


「ああああああ!!!!!!www!!!wwwww」


「しかし突然おっぴろげて叫び出すなんて原始人や猿どもでもやんねーぞ・・・どこの蛮族だ?言葉はわかるんだよな」


ちんこはもげてるわ浮浪者からは原人言われるわ、散々じゃねーか!


「お前が取ったのか?!取ったんだろ!おれのちんこかえせや!!」


「ちっ、イテテ・・・こんなんで良けりゃもってけ」


浮浪者のオッサンは顔をしかめながらなんか大義そーにクッソぼろいズボン(フランス語?)を下ろし、赤黒いナマズのようなナニをでろ~~~んと取り出した。


「おっ、なかなかのモンじゃん」


なんか見ただけで落ち着いた。


”ピコーン!神聖魔法、カーミィを習得しました”


なんかちょっと太くしたPSG音の鋸刃波形を周波数だかなんかでサスティナブル(w)にしたファミコン音源ぽい音と共に英語を覚えたらしいことが宣告された。


でもこの英語知ってるぞ。カームのナントカ系で「なんか冷静みたいな~」てコトバだったはず。


知ってる単語覚えてもなあ・・・乾きかけた小便のニオイがキツくなってきた。


「なーおっさん、ここら水道とか便所ない?」


「・・・」




おっさんはなんか滝汗かきながら息も絶え絶えて感じだった。


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