絶 転生

目が覚めると、そこはド田舎だった。


田舎、つか砂利土の上に土壁の原始的な小屋が乱立してるアフリカのどっかて感じ


そしてなんか視界が狭い。

目と鼻のあたりついてるなんかが視野を狭めている。

手でこする。


うー、取れねえ・・・つか上の方のは毛ぇ生えてるしこれマユと鼻じゃん。どーなってんだ・・・


青空が映ってる足元の水たまりを覗いてみる。


「ガンダムかよwww」


水たまりに映ってるカオが白人ぽくニカッと笑む。


「うお、まぶしっ」


こんどは目の下がなんか光る。


手で擦ってもなんもねえ。

顔汗でサラッと指が滑るだけだ。


サラサラっすかwww

前世ジジイんときはカサカサヌルヌルだったのにさすが若さか。


自然と頬がニヤッと上がる。


「マブシッ!!!!」


なんだなんだ!?!?!?


周りを伺いつつ腰を落とす。


掘っ立て小屋と、日陰に座り込んだ浮浪者らが数人いるだけじゃん。

しかし、眼窩が深いってのはいーな。太陽が目を直撃しないからすんげー楽だわ。

いや~なんか俺もついにガンダムみたいなかっこいいカオの種族に生まれ変わってしまったか。ウヒヒwww


また口角が上がってニヤケ出してしまう。


「眩しっ!!!」


なんだなんだなんだ!!!!!


まためたくそ光る眼の下をこするが、サラサラ汗が指に付くだけ・・・ん??


そーいやなんでアメリカンフットボーラーて目の下に隈取してんの?ておやじに聞いたら基地の奴らが頬が汗で光って眩しいから描いてるつってたぞつってたな。あとサイボーグ少女漫画でもほっぺたがぷにぷにふくよかだからなどという考証があった。


ソレか??


水たまりから泥を掬って目の下に塗ってみる。


どうだ?!とニカッと頬を上げるとうわまぶしっ・・・けどマシになったな。

水が乾けばかなりいんじゃね?


「おいねーちゃん・・・言葉わかるかわかんねーけどその水たまり、俺のションベンだぞ」


木の下で座り込んだ小汚い浮浪者がのたまった。




ギャアアアアアアアアア!!!!!!!!!!


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