回復魔法とかで恩着せがましく助けて良い気持ちになるやつ

プリオケ爺

転生

「おめでとうございます。あなたは百万人に一人のラッキー転生者としてデビューが決定いたしました。今のお気持ちは?」


「は、はい。信じられません!これからは毎日が夢のようです」


「それでは転生に当たり、ステボの割り振りを決めましょう。どれにします?」


なんだろう、小遣い無心してきたマゴに刺されて、そっから突然ココなんだけど何がどーしたのか・・・なんて脳みそホエホエ状態で目を回してたら天使ぽいやつの横に超昔みたことあるようなアルファベットの三文字がずらっと並んだ。


STR

INT

MND

DEX     <<ここらへんに天使>>

AGL

PIE

CHR

LUK


「あ!これ知ってるわ。ゲームのやつだろ、懐いw・・・おっパイエティだw」


「ご名答~!パチパチパチ。上から順に・・・」


「あー、知っとる知っとるwww腕力知力精神器用俊敏信仰魅力幸運だよな懐いwww」


「へー、パイエティよくわかりましたね」


「おっパイエティな。まー日本じゃ見ないわな、宗教はそれなりにあんのになぁ」


「まーココでも誰も振りませんけどね」


「よっしわかった!ワシも信仰心の無い日本人と言われていたかわからんが平均的にそういう男だ。いっちょおっパイエティに全振りしてくれ!」


「はぁ、いいですけど・・・神聖系の成功率くらいしか恩恵ないっすよ?」


「いや~、なんつか、ワシってこす狡いのよ、誰も見て無きゃナニしたっていいだろ?みたいな」


「はあ(めっさどうでもいい)」


「そこらへんさぁ、信仰心が高めりゃかなり変わるんじゃない?違う?」


「うーむ、どうでしょう・・・こちらとしましては、そういった卑小さに・・・おっと、繊細さと道徳心の高さを期待してこちらの国の人間を選ばせていただいてるという都合もあるのですが」


「ん?・・・ああ、なんとなく察したわwww、てならワシはもぉ筋金入りよw安心して全て任せてくれりゃいい」


「そうでしたか、ではハナシを進めさせていただきます。パイエをカンストで他ステは二百スタート・・・これは転生先の世界でレベル99の平均値ですね、そして極振りステータスを有効に使っていただくため、神聖系の魔法を駆使するお助け無双系の行動をルートとして提案いたします。それでは行ってられませ」


「オタスケムソーて・・・」




ワシは死んだ。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る