第4話 蜂蜜酒とハニームーン
//SE 引き戸式の玄関を開ける音
「ささっ、どうぞあがって」
「そう言えば泊る準備してないか。歯ブラシはストックがあるからいいけど。パジャマと明日着る服がなぁ……。まぁ、あたしの服を貸してあげればいいか」
「え? 何?」
「下着か……。ま、まぁそれは我慢してくれ。……さすがにあたしのパンツを貸すわけにもいかないし……」
「え? ボクサーパンツじゃないのかって? こらっ、あたしのガサツな性格から下着を想像するな!! あたしの下着は普通の……って、何言わせるんだ!! まぁいいや。とりあえず疲れたでしょ。なんたって朝からここまで歩いて来たんでしょ? お風呂沸いてるから」
//SE お風呂の扉を開けて服を脱ぐ音
//SE シャワーの音、お湯に浸かる音
//SE お風呂の扉をたたく音
「お~~い、パジャマここに置いとくよぉ」
♦ ♦ ♦
「おっ、上がったな? じゃあ夜ご飯にしよっか」
//SE お皿をテーブルに置く音
「じゃあ、いっただっきまーーす!!」
「ん~~♪ やっぱり一仕事した後のご飯は美味しいね♪ どう? 美味しいかな?」
「うんうん、そうかそうか♪ おいしいか。良かった良かった」
「じゃあ今日は我が家に来たキミのためにとっておきのものをご馳走しよう……じゃ~~~ん!!」
「ん? これはお酒!!
「聞いたことないって? ふふっ、そうかもね。お店にはあんま売ってないからな。でも、この
「今日はキミのために特別に飲ませてあげよう」
//SE 蓋を開けグラスに
「ささっ、どうぞどうぞ」
//SE
「どう? おいしいか?」
「ふふっ、ちょっと不思議な味かな? まぁ、でも甘くておいしいっしょ?」
「
「うんうん。お姉さんは物知りだからね!! 蜂のことならなんでも知ってるんだよ。そうだ! ハネムーンって知ってる? ふふっ、流石に知ってるかな?」
「昔のヨーロッパではねぇ、新婚の家庭では新婦がこの
「………………」 //不安そうな顔で
//SE 慌てて立ち上がる音
「な!! だ、だから別に変な意味で言ったんじゃない!! それにそういう意味で
「な、なによ! その人を疑うような目は!!」
「………………」 //顔を真っ赤にしながらうつむく
「……キミはまたそうやってあたしをエロ女認定するのか!?」
「だ……だって、ハネムーンの語源は本当に
「な、なのにエロ女認定するなんて……最低だなキミは!!」
「う、うるさいうるさいっ!! あたしは悪くない!! ……あ~~っもう!! 」
//SE
//SE 勢いよくグラスをテーブルに置く音
「……かぁ~~!! まったく……せっかくこんなおいしいお酒を飲ませてあげたってのに。もう! じゃあ、あたしお風呂入って来るから」
「え? もっとあたしの話が聞きたいって? んふぅ♪ そうだなぁ、じゃあジューンブライドの語源の
「だーーめ!! キミがもう少しニホンミツバチさんのことを勉強したらまた今度話してあげる。じゃあお風呂入ってくるね。……あっ、そうだ!!」
//SE テレビをつける音
「お風呂入ってる間暇だろうからテレビ見ててね! じゃ、行ってきまーーす」
♦ ♦ ♦
「……ふう~~。さっぱりした!! ……さてと」
//SE DVDをセットする音
//SE テレビから聞こえてくるニホンミツバチの羽音
「ん? 何、見てた?」
「見てないんなら一緒にこれ見よ♪ え? 何ってあたしの家のニホンミツバチさんの映像だよ。可愛いっしょ?」
//SE テレビから聞こえてくるニホンミツバチの羽音
「はぁ~~、この映像を見ながら
//SE グラスに
「ふふっ♪ まだまだ夜は長いからね。明日はお休みなんだし。今日はまだまだニホンミツバチさんを満喫しような」
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