第14話 豪邸
今日はシアが司書を辞めてこっちの宿に来る。マジックバックを持たせてあるから引っ越しはすんなりといった。
「じゃあ指輪を買いに行こう」
「わぁ、私が指輪をする時が来るなんて」
シアは嬉しそうにしている。
「私のは遅いくらいだよー」
「ごめんごめん」
ミーシャは泣き真似をしてる。
「シアとミーシャは好きなのを選んでね」
「「はい」」
「僕のは作り直しだから」
聞くと少し厚くなって三本ラインが入るらしい。いままでのフレイヤとの指輪も使って作ってもらう。
「こちらでよろしいでしょうか?」
「「はい」」
ミーシャは黄色の石のついた指輪で、シアはピンクの石のついたシンプルな指輪だ。
二人の右手の薬指にはめてあげる。
「うふふ」
「やったー」
そして最後に僕の指輪が完成したけど、
「なんでこんなに空きがあるの?」
三本ラインは下の方にあり、あと二本か三本はラインがひける。
「私が注文したのさ、ケントはこれで収まると思わないからね」
「そんな事ないよー」
「「あははは」」
そりゃ魅力的な女性ばかりだけどね。
その指輪を着けてこれで彼女が三人出来ました。んー、初めての経験だからなんと言うかむず痒い。
明日は王都に行く。テポッドの街でお世話になったひとに挨拶回りをする。と言ってもギルドのメンバーや女将さんくらいだけどね。
宿に四人で帰ると、シアとキスをする。
この頃絶倫なんじゃないかと思ってきた。三人相手に大立ち回り、シアは嬉しそうだがネットリとしたキスをして中で果てる。
小ぶりの胸も感度抜群でとても初めてとは思えなかった。
三人に一発づつ決めるととても眠くなりそのまま眠ってしまった。
起きると四人でお風呂に入って四人でイチャイチャしてると時間になっていて焦った。
サッと着替えて四人で手を繋ぐと転移する。王都にはもうソラさんが待っていて髪の濡れている僕たちを見て不思議がっていた。
「まぁ、久しぶりってほどでもないですが、よろしくソラさん」
「はい!残りの二人も彼女さんですか?」
「はい、ミーシャとシアです」
「「よろしくお願いします」」
「はい、では屋敷にご案内しますね」
「お願いします」
屋敷はデカかった。
一階にリビング、ダイニング、客室、客間、キッチン、風呂、トイレがあり、二回にはそれぞれ個室が十部屋ほど。書斎までついている。
「はぁー、ここ?」
「私達じゃ管理できないですよ」
「そこはご心配なく、メイドの方も用意してあります」
ソラさんは何事もない様に言うが、
「ふぁあ」
シアはあまりの広さに失神しそうだ。
俺もこれからどうしたら良いのかわからない始末。
「と、とりあえず入って確かめよう」
「一番広い部屋と書斎はケント、その隣が私、ミーシャ、シアで良いんじゃない?」
「うん、とりあえずはそれで」
フレイヤが決めた通りに部屋に入って荷物を置く。
「広すぎるなぁ」
「すぐ慣れますよ」
ソラさんがついてきていた。
「そ、そうかな?宿暮らしだったから…こんな立派な屋敷を本当にもらって良いの?」
「陛下からのプレゼントですので」
「そうですか」
もっと狭い家でよかったのに…フレイヤは手慣れた様子で家の周りを見ているし、ミーシャはリビングのソファーに座って周りをキョロキョロ。シアはキッチンに行ったりしていた。
「集合ー」
「「「はーい」」」
「んじゃ我が家が出来ました。何か足りないものある?」
「ないんじゃない?」
「一応陛下には必要なものは全て揃えておく様に言われてます」
ソラさんが言う。
「そっか、ならあとは陛下へのお礼だけど」
「あ、それもマジックバックの礼だと言う事です。それにまた呼ぶとも言ってましたし」
またソラさんが説明した。
「んー、じゃあ、何かしたい事は?」
「買い物?」
「そうだね」
「私は王立図書館に行ってみたいです」
「あぁ、司書がまた出来ればいいね」
「はい」
シアがそう言うとフレイヤ達もギルドに顔を出したいらしく、二手に分かれることにする。
「ソラさんは?」
「もちろんケント様についていきます」
「よろしくね」
「はい」
シア、ソラさんと共に王立図書館に行く。
「司書は雇ってませんか?」
「あなた司書の免許は?」
「あ、あります」
「採用!すぐに働ける?」
「は、はい」
シアはすぐに王立図書館で働くことになった。すこしはゆっくりしていたかったのに、でもシアが嬉しそうなのでヨシとしよう。
「次は僕、僕は鍛冶屋に行きたいなぁ」
「それなら案内しますよ」
「シア、頑張ってね」
「はい!」
シアと別れて鍛冶屋に行く。
「三人も彼女がいるとは思いませんでしたよ」
「あはは、あっちに戻ってから出来たんだけどね」
「この短期間に!」
と、ソラさんと話をしながら鍛冶屋に到着する。
「いらっしゃいませ」
鍛冶屋も親父さんだけ時なくて女の人がやってるところがあるんだな。
「あの、これと同じ物を十五台欲しいんですが」
クーラーを取り出して見せる。
「へぇ、アイテムボックス持ちかい?それにこれはただの箱だね?こんな物何に使うんだい?」
「これはクーラーと言って錬金術と付与術で冷たい風が出る様になってるんです」
動かしてみると、
「な、涼しいなぁ」
「これもケント様が作ったんですか?」
「はい、これを量産したくて」
ただの箱型に風向き調整用の羽を付けただけだ。
「わかったよ、これならただの箱に羽が付いてるだけだから一つ一万ゼルでいいよ!それよりそれをうちにも作ってくれないか?」
「良いですよ!交渉成立ですね」
「ああ!明日には作っておくから取りに来な」
鍛冶屋を出ると今度は道具屋に行く。
クーラーのコードとスイッチやツマミにつかう材料を買うためだ。
「こんなのを使うんですか?」
「錬金術である程度、形は変えれるからね」
今度は温風も出る様に改造しよう。
「夢が広がるなぁ」
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