第3話 恋のアドバイザー

俺は再びチコちゃんがいるお城へ。


俺がサンディ姫様とヴィシュヌ様に連れられ帰ってきたのを見たチコちゃん。

慌てて、俺の側にやって来た。


「サンディお姉様と、恋したの?」


おっと、いきなりな質問にヴィシュヌ様は、チコちゃんの頭を撫でていた。


そして「チコ。私の部屋に来なさい。」

そう言った。。


サンディ姫様は、他の姫様の所に行くと、チコちゃんの背中を押す。


ヴィシュヌ様の部屋に、俺とチコちゃんが呼ばれるわけで。。

「二人とも座ってね。

さて、チコ。今回はサンディ姫とのお見合いは、いい結果にはならなかったけど、まだ、二人は出会ったばかりだ。これから、恋が芽生える可能性もあるのではないかな?」


すると、チコちゃんは俺に釘付けだ。

「お姉様の事、好きになる?」


正直困った俺・・・


チコ「黙ってないで何とか言ってよ!!」


俺「ヴィシュヌ様。申し訳ありませんが、二人だけにしてはもらえませんか?」


ヴィシュヌ様は、部屋を出てくれた。


チコ「サンディお姉様は嫌?」


俺「嫌じゃないよ。素敵な女性だと思う。。。だけど・・・ごめん。。


俺。。好きな娘がいるんだ。

ナイショだよ。。絶対に言わないで欲しい。」


チコ「え?、、好きな娘?

私の知ってる娘?」


俺は首を振る。


チコ「将来婚姻?、、ナイショって?、、、どういう事?なんでナイショなの?」


俺「片思いなんだ。。。絶対に言えないし、誰にも知られたくない。。」


チコ「なんで知られたくないの?

知られたら困るの?」

チコちゃんは、俺に詰め寄る、、チコちゃんの勢いに怯む俺。。


俺「うーん・・・」

チコちゃんは、真剣だ。

参ったなぁ。。。


俺「あのね。。俺が想いを打ち明けるときっと、その娘が困るだよね。

だから、ナイショなんだよ。。」


チコ「どうして困るの?」


俺「俺じゃない男性の事が好きなはずなんだよ。」


チコ「打ち明けないと伝わらないよ。ナイショなら、諦めてサンディお姉様にしなよ。。サンディお姉様は、ひおりちゃんの事いいなって思っているから。」


俺「俺・・・片思いでもいいんだ。。ただ、自分の気持ちは大事にしたい。。」


チコちゃんは、俺をじーっと見る。。

「なんで片思いでいいの?好きなら、両思いになりたくないの?、、おかしいよ。」


俺「いいんだ。チコちゃんにはわからないかもしれない。だけどあの娘が幸せになれたらいいなって。。」


チコ「ひおりちゃんも幸せにならなくちゃ、、駄目だよ!!


ちゃんと伝えなきゃ!」


俺は、正直困った。。

納得してはもらえないようだ。。


チコ「時間は沢山ある!、、ひおりちゃんが幸せな婚姻になるようにチコが応援する!!

サンディお姉様と婚姻するかもしれないじゃん!!

ヴィシュヌ様が選んでひおりちゃんにってしてるんだよ。。


幸せにならなきゃ!!」


こうして、チコちゃんは、俺の恋のアドバイザーへとなってくれた。


時折、俺がヴィシュヌ様に会いに行けば必ずチコちゃんが俺をキッチンへと招き、二人で話すのだ。


恋のハンターみたいだなぁ。。


見た目は幼い割に中身は立派な女性なわけだ。。






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