第2話 失敗なお見合いパーティ

チコ「ひおりちゃん、来て!」


パーティの間、俺は、チコちゃんからのセールストークにとにかく釘付けにされていた。


サンディ姫様の良い所、素敵なところをとにかく俺に売り込むチコちゃん。


きっと、営業成績トップに違いないな

そんな事を思いながら聞いている。


ニコニコと聞いていると時に喝が入るのだ。

「ちょっと!!聞いてる?」


それを聞いていたサンディ姫様がチコちゃんをなだめている。


可愛いなと何度思ったかしれない、

ただ、そんなチコちゃんが婚姻をしているとサンディ姫様から聞いた俺。


俺「うそだろ?、、こんなに小さいのに?、、、婚姻?、、あ、相手は?」


サンディ「ほら、あそこに。サムよ。」


俺「さ、、サム?、、あの方が旦那様?」


チコ「ちょっと!!なによ!

サムじゃ、悪いわけ?」

ムスッと怒るチコちゃん。


俺「いや、、あまりに歳の差婚?

旦那様は、表面と中身がまるで違うと感じたんだ。。かなり成熟しているようにも見えたわけで。。


で、、チコちゃん、、、?」


チコ「サムを褒めてくれてありがとうだけどね、、私は確かに幼いかもだけど!、、いつかお姉様達に追いつくんだもん!!」


いや、この小さなお姫様には敵わないな。。


そうして、お茶会は終わり俺達は、帰ってきた。



・・・・・

ジャン「どうだったか?」


カイム「場違いだったよな、俺達。

俺、レオンとずっと話してたよ。」


俺「チコちゃんの話しばかりを聞いていた。」

すると、ジャンは

「チコちゃんか・・・あの小さなお姫様な。。実はサンディ姫様なんだよなぁ。」


俺「? どういう事だ?」


ジャン「だから、お前の為にヴィシュヌ様が開いたお茶会だったんだ。」


俺「は?、、お見合いか?

だから、、あんなにセールストークだったんだな。。なるほど。。」


カイム「で?、、どうだったんだ?

サンディ姫様は。」


俺「いや、、そんな気はないに決まっているだろ!!」


ジャンが俺に詰め寄る。

「お前、、誰かいるのか?、、特別な方が。。」


俺「うっ、、い、いねーよ!!」


誤魔化したが、実は片思い中の娘がいた俺。。

でも、、誰にも言えず、、いや、絶対に知られたくなかった。。




暫くしてヴィシュヌ様からセト神様へとお茶会の結果どうだったのかと尋ねて来られるわけで、、、


セト神様に俺は呼ばれた。

俺はお断りをするのだった。。


セト神様は「やはりのう。。

お前の心が私が知らぬとでも?」


俺は焦り、、「ち、ちがいますから!!」慌ててその場を逃げたのだ。



そうして、幾日かしてヴィシュヌ様がサンディ姫を連れてやってきた。


そして、とんでもない事を言い出す。

ヴィシュヌ「チコがね、お見合いの失敗は自分のせいだってね。。落ち込んでしまってね。」


サンディ「私とデートしてもらいたいのです。私達がちょっとでも仲良くすれば、あの娘も元気が出るのではないかと。」


俺「申し訳ありませんが、それはできません。ですが、チコちゃんに会わせてくれませんか?」



こうして、再び俺はチコちゃんに会う事に。。。

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