親友と仲間との遠い思い出

中筒ユリナ

第1話 小さな女の子との出会い

「うちのお茶会へおいでよ。」

こんなお誘いから出会った、僕の友達。


ヴィシュヌ「うちのグループでね、ちょくちょくお茶会をするんだよ。

それに君を招待したいんだ。」


俺「はぁ・・・お茶会ですか?」


側にいたジャンは乗り気なのか

「行ってみたらどうだ?」

こんな返事が返ってくる。


ヴィシュヌ「ジャン達もどうだい?」


俺は一人は嫌だと結局、仲間であるジャンとカイムと行く事に。。


これこそが、ヴィシュヌ様からの俺へのお見合いパーティみたいなものだったのだ・・・・




・・・・・・・


俺の名は『ひおり』


俺は普段はジャン達と共に仕事をしている。

言わばセト神様の手下って奴だ。


闇に身を置きながら、光の天界へも出向く。

ある意味、エリートサラリーマンってやつかもな。


そんな俺に降ってきたような、お茶会へのご招待・・・


しかも、俺を誘うヴィシュヌ様とは、ヒンズーのヴィシュヌ様からの継承者であり、とあるグループの長。。


しかもだ、、、お茶会は、女性ばかりな、、、女神達や、または女神の卵達。。


ジャン「なんか、場違いじゃないか?俺達・・・」


一緒に行ってくれるジャンとカイムは

唖然としている。


淡い桃色なお城は、まさに女のこチックな感じで庭には一面花畑なようだ。


俺達は「・・・・」だった。


ヴィシュヌ様が出迎えてくれ、案内されると、中庭でお茶会らしい。


俺は女性ばかりの中に男性がいるのを見つけ、安心する。

近くへ行けば、挨拶を交わした。


男性は二人。サムとレオンと言う。

俺がジャンとカイムを紹介しようもんなら、二人のまわりには女性達が。。


レオン「やっぱりな。。思ったとおりだな。」


サム「なんか、モテモテだね。。」


するとヴィシュヌ様が一人の女性を連れて来た。

レオンとサムが身を引き立ち去る。


「初めまして。サンディです。」


俺も挨拶する。


ヴィシュヌ「どうだい。可愛いいだろ?」


俺「はぁ。。まぁ。。」

曖昧な返事をする俺。


すると、横からチラチラと覗く小さな女の子が見えた。


「ちょっとー!、、素敵でしょ!

私の大好きなお姉様なのよ!!」


小さな女の子が俺の前で仁王立ちになっている。

その仁王立ちな姿に思わず可愛いと思った。

「あぁ、可愛いよ!、、君は?」


俺が微笑むと彼女は

「私はチコ!、、もう!可愛いって褒めてくれてありがとう!だけど、、

ちがーう!! 可愛くて綺麗なのは、サンディ!!」


彼女のこちらの女性を必死に売り込もうとする姿がまた可愛らしくて、思わず

「そうだね、とても綺麗なお姫様だよね。」

そう言った。


すると、「えっへん!!」と得意そうに、姫様をどんどんと俺に勧めてくる。


すると、ジャンがやって来て

「どうしたんだ?」


ジャンを見たチコちゃんは、一瞬にしてジャンに釘付けになっていた。。


かっこ良くみえたのかな?

そう思ったら違ったらしい。。


チコ「ちょっと!、、あなたは来ちゃだめよ!」


ジャン「なんでだ?」

チコ「あなたを見たら、サンディがあなたを見るでしょ!!

ひおりちゃんが・・・」


ジャン「ん?・・・ひおりがどうしたんだ?」


ヴィシュヌ様が横で笑いが止まらないようだ。


つまり、ジャンの方が俺より目立つから、俺が霞むと言いたいようだ。


俺「チコちゃんは、見る目があるよねぇ。。」



チコちゃんは、なんだかバツが悪そうだった。。


そしてこれが、俺とチコちゃんとの出会いだった。

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