第一章 うん、うまい
・・・というか、このおっちゃん、肉焼くのうまいな。
商品として提供している以上は当たり前だが、こんなに分厚い肉なのに、肉が固くなっていない。
なにか、塗り込んででもいるのだろうか・・・。
「・・・知ったところで、俺が作るわけではないしなあ」
普通に生きる分なら、堅めの肉でも事足りる。
人がわざわざ手間暇かかるものを売るのは、そこに需要があるからだ。
作るのは面倒くさいし、時間もかかるし・・・。
なにより、調理に時間をかけることで、自分の時間がなくなってしまう。
なら、買うしかないよね?
っていう思考の人間がほとんどってわけ。
・・・まあ、俺もその一人なんだが。
「・・・まあいいか」
考えるのも面倒くさくなった俺は、串焼きに集中することにした。
「うん、うまい」
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます