第2話:ラブコメ?

 前回のあらすじ。

 ラブコメ世界にTS転生してた。終わり。

 ん?もっと長く書けって?しょうがないだろ、それしかいうことないんだから、ん?この喋り方?両親の趣味だヨ……


 あ、あともう一つ言い忘れてたことがあった、それは———


「なにやるなにやる!?」

「おちつきナ、やっぱりここはおうどーのスマブラだロ!」

「ヒャッホウ!」


 ありのまま今起こったことを話すよ、この世界の主人公のになったと思ったらすでに親交を深めていた。何を言ってるのかわからないと思うが、私も何を言っているのかわからない、因果律とか運命なんてちゃちなものじゃない、ただ転生テンプレの恐ろしさの片鱗を見たヨ……


「『ビシッ、ガ⤴︎ノンドロフ』やっぱこのキャラだよな」

「『ビシッ、プリン!』あまいナ、いまはコンボキャラのじだいダ」


 とは言っても、私もゆーきも初心者スマブラー、まだAボタン攻撃の優位性に気づいただけにすぎず、ぐだぐだしてしまう展開になるのが悲しい。


「よし!よこスマ!」

「なァ〜〜〜!!!???ずるだロそんなン!」


「ンフフ、ちょっとねむってもらおうかナ?」

「やめろぉ!おれのそばにちかよるなぁ!?」

「どこでおぼえたんだヨそレ!?」


 ジリジリと、しかし確実に私の勝利に近づいていく展開。何を血迷ったのか。


「こうなったら……おりゃ!」

「わぁあ!?ポーズ!……ふぅ、なにすんだヨ!」

「あでっ!やったなこのやろー!」

「レディーにてをだすとかしんしのかざかみにもおけないナ!」

「レディーはしってるけどしんしってなに!?」

「かっこいいおとこのひとのことだヨ!」


 そのままベッドの上でプロレス(深い意味はないヨ)を繰り広げる私らを見かねた、いや聞きかねたのか、「静かにしなさいよ!」と声が飛ぶ。それでも続けていると足音がこっちによってきて扉が開く。


「っ!この!」

「うわぁ!?」

「『ガチャ!』あなたたち!うわぁ……」

「うわぁとはなんダ!」


 そこで目に映るのはゆーきの腰にまたがりちょうどマウントを仕掛けようとする私の姿のはずだ……ん?ゆーきの……腰に……またがり……あ。


「そ、そういうのは大人になってからがいいんじゃないかしら……」

「まったマーム!なにいってるかわからないがぜったいなにかごかいしているゾ!?」

「アイス持ってこようとしたんだけど、おじゃまだったみたいね」

「え!アイス!」

「あら?祐希くんはよりアイスがいいの?」


 おい母親ァ!?と叫ばなかった私を褒めて欲しイ、ほら、褒めテ褒めテ!


「せっかくだから写真撮ろ『カシャ!』」


 はい黒歴史確定演出〜かなしいかナ。


「ふふふ、成長が楽しみだわ〜」


 ネタにする気満々であるこの母親。


「とわ!いつまでのってんだ!アイスとけちまうぞ!」

「そーだナ……」


 結局あの写真の回収は出来なかった、私たちが恥ずかしさに悶えるのは高校生の話ダ……


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