やっぱり男の子な大人たち






「なーなー、お前って?それとも?」



いつもお前は唐突だ。



「…………俺の好みがお前に関係あるのか?」


「あったりまえだろーが!お前!友だちの好みは知っとかなきゃまずいだろーよ」


「そういうもんか?」


「おうよ!それに好みがバラけたらだろーよ!」


「たしかにな…………。そういうお前はどっち派なんだ?」


「そーだなー…………やっぱり俺はだな!ってたしか疲労回復の効果もあるらしいぜ!科学的に証明されてるらしいぜ!」


「そうなのか……知らなかった」


「だろだろー!ムッツリくんはどっち派なのかな?(ニヤニヤ)」


「ムッツリくんやめろ…………」


少しばかり考える。


「…………どっちかといったらかな、程よい脂肪がのってるとなおよし」


「ふーん…………やっぱ、お前って期待を裏切らない良い奴だな!」


ゲラゲラと笑いながら、なんだか不服なことを言われている気がするが、


「黙れ!俺はおまえが時たま本当に鬱陶しく感じる………」


「たまにってとこが優しいよな…………なんかこんな話してたら滾ってきたぜ!今から俺ん家でやろうぜ!もちろん女の子は俺が呼ぶぜ!!」


目がキラキラしてやがる。


こいつがこのモードに入ると俺が何言っても無駄だ。


「…………はぁー。全部お前に任せる」


「よーし!そうと決まれば今すぐ買い出しだー!行くぞ!!」


「ちょっ、ばか、置いてくな──────。」














ぐつぐつ。





「えーではでは皆さん、この度はわたくしの家にお集まり頂き、誠にありがとうございます!」


「「「いぇーい!!」」」


「えーではこれより、第1回『』with俺ん家!始めまーす!!」



「「「いぇ────い!!!」」」





ガヤガヤ。







「あ、お前だったよな!ほらよ」


そういって俺の皿にはが入れられる。


「その代わりあったら俺によこせよ」


「もちろんだ」





ふー。

今日は寝れそうにない。

長い夜になりそうだ。




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男はいつまで経っても煩悩だらけ 紅野素良 @ALsky

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