285 新たな視野

「ええと、ちょっと思いついたので、試していいですか?」


 すると、リリスが手を上げた。

 ルナに了承を取って、黒い塊に足を載せると、リリスが空中に浮く。


 全員が、おおっと声を上げる。


「ハッ、すげえ!」

「ルナさん、重たいですか……?」

「大丈夫です。ただ、咄嗟に使えるかはわかりませんが」


 新たな作戦、能力、一番嬉しそうだったのはセシルだ。

 バトル・ユニバースでいえば新しい駒が入ったのと同じ。


 セシルの新たな能力も垣間見れるかもしれない。

 それが今から楽しみだ。


 色々と会議が続く中、めずらしくデュークが手をあげた。


「ちょっと口悪いけど言っていいか?」

「変なこと言いそうで怖いけど、なによ」

「シャリー、そんな怖い目するなよ……」

「言ってみろ、ダンベルデューク


 ちなみに、俺は新たなあだ名をつけてやった。


「先生たちに頭脳戦を持ち込めばいいんじゃないのか? たとえば罠とかメインでセシルには勝てないだろう?」


 確かに、という空気にもなる。

 だがそれを、俺がぶった切った。


「知らないのか? ノブレス魔法学園の教師になる為、どれだけの知能が必要か」

「どういう意味だ?」


 ダンベルが筋肉を傾げて、セシルが答える。


「デュークくんもしたとおもうけど、ノブレス入学、筆記試験が七教科あるわよね?」

「ああ、俺もやったぜ。めちゃくちゃ難しかったよなあ」

「噂によると、ノブレスの教師になる為には、全教科満点が必須とのことよ」

「……嘘だろ?」


 それに対し、アレンが答える。


「ダリウス先生、ああ見えて凄いよ。語学も堪能だし、教科書も丸暗記してるみたい」

「……で、でもよぉ、ミルク先生ってずっと冒険者してたんじゃないのか?」


 それに対し、俺が答えた。


「お前の言う通りだ。俺も気になって聞いた。で、答えはこうだった」

「……どう?」

「三日勉強すれば、何でも覚えられるだろう、だ」


 これには俺も驚愕した。

 だが、真実だ。


「つまり、カルタほどの魔力量を持ってる上に、トゥーラくらい素早くて、知能がセシル並みってことか?」

 

 ダンベルが震えながら答えた。最後にとどめを刺したのは、セシルとシンティアだ。


「ちなみにクロエ先生は、私よりも頭がいいと思う」

「ココ先生は、私よりも治癒に長けています。もしかすると、ニールさんやプリシラさんのように回復速度が尋常じゃないかもしれません」


 ダンベルが困惑するも、会議は夜中まで続いた。

 だが、考えれば考えるほど隙が無い。


「でも、僕たちならやれる」


 最後、アレンの言葉。

 いつもは誰もが頷くが、今回ばかりはみんなが不安そうだった。


 それは、俺もだ。

 なぜならミルク先生とココがいる。

 本来はいない相手。


 今回は、ある意味では改悪しているといっても過言ではない。


「ヴァイス、楽しそうですね」

「……もしかして笑ってたか?」

「ええ、入学試験でアレンさんと戦った時みたいでしたよ」


 ハッ、気づかなかったな。


 ――ヴァイス、お前も楽しみか?


 困難に打ち勝つのがノブレスだ。


 待ってろよ。おもしろいものをみせてやる。


 ―――――――――――――――


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 僕としては、ヴァイスの過去、ニールとプリシラもみんなに知ってほしい!


 同じ気持ちの人がいたら嬉しいです!


 よろしくお願いします(*'ω'*)!!!!


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