170 二回目の|夏休み《エスターム》①
「――なるほど、魔眼とやらは随分とおそろしいですね」
「はっ、そんな顔には見えないがな。――ゼビス」
ファンセント屋敷、中庭。
俺は、この世界に来て初めてゼビスと手合わせしていた。
騎士団長だったこと、アレンの元師匠だったことは知っている。
だがまさかこれほどまでとは。
「――
鋭く放つ視えない斬撃。――のはずだ。
だがゼビスは、易々と回避する。
魔法の適正は殆どないという。
だがそれを覆すほどの圧倒な剣技、セシルが俺に見せた速度を超える反射神経で動く。
「遠くから攻撃するだけでは、私に勝てませんよ」
「――ああ、わかってるさ!」
そのまま魔眼を発動させた。
«右に攻撃――回避。左に攻撃――回避»
視えている。だがどれも当たらない。
俺は、ギリギリで正面から刺殺しようとした。
だがそれも、頬をかすめるだけで回避される。
返しの木刀は、俺のみぞおちにクリーンヒット。
驚くべきことだが、ゼビスの攻撃は
なぜなら、早すぎるからだ。
俺の防御は常に展開しているわけではなく、攻撃に対して自動で発動する。
つまり魔法が構築される以上の速度で繰り出されている場合、反応しない。
それを、初めて知った。
つうか、それよりもいてえ……。
「なんだヴァイス、それで終わりか?」
「はは、これでも頑張ってるんですけど」
「ゼビスなどただの早いだけの雑魚だ。一発の重みもない」
そのとき、ゼビスの後ろにいたミルク先生が叫んだ。
気のせいだろうか、ゼビスの眉がピクピクと震えている。
手合わせたは交代制でしてもらっていた。
スパルタもスパルタだが、今の俺にとってはありがたい。
「私の番です。ミルク、あなたは黙っていてください」
「はっ、そんな腑抜けた剣技でよく吠えるな」
「……すぞ」
後、ゼビスが結構怖いということもわかったが。
――――――――――――――――――――――――
【大事なお知らせ】
二回目の
それぞれはどう過ごすのか。
そしてついにゼビスが(^^)/
読者様、短くて申し訳ないです( ;∀;)
報われない人生を歩んでいた少年と猫が異世界に転生したら魔印持ちの最強と規格外の竜になっていた件
https://kakuyomu.jp/works/16817330667751334852
元異世界勇者の強くてスローライフ、新たな能力『開拓』で島を自分好みにカスタマイズします
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