番外編

10話

今日のリリィは少し恥ずかしそうにうじうじとしています。しかも、私から逃げようとしてきます。


「リリィさん早く着替えてください!」

「嫌だよ!恥ずかしいから」


リリィは、水着を着るのがそんなに嫌なのか首を必死に振っている。ずっと「いやいやいや」と子供のように言っていた。


「もういいです。魔法で何とかします」

「へ?」


私が魔法を使うとリリィの服が全部脱げてしまう。リリィの裸はお風呂に入る時しか見た事ないから、新鮮な気持ちになる。

リリィは顔を真っ赤にして体を隠すようにする。


「リリィさん隠されてたら水着を着せれませんよ!」

「うるさい!変態!」

「口の悪い子には少し天誅を下さないと」


私はリリィの手足を緩い魔法で空中に固定する。強すぎる魔法だとリリィさんの手足を傷つける事になるから、気おつけたい。


「いや辞めて」

「リリィさんが悪いんです!大人しく水着を着てください」


魔法でリリィに水着を着せる。水着を着せたリリィは、裸の時と違って露出は少ないのにエッチというかエロいというか、少し我慢が…


「リリィさんこういうので私を誘うのは良くないですよ」

「貴方が着せたんでしょ!」


リリィは水着を着ているのに必死に隠そうとしていて尚更、エロさをかもし出しているのかもしれない。


「なにジロジロ見てるの?」

「いや、お風呂にいる時の裸よりエッチだなーと思ってさ」

「最低!…なんで私の裸を見たことがあるの?」

「それはまだ夫婦になる前に見せてもらいました!」


私が笑顔で言うとリリィは少し後ずさりし始める。私がそれを追いかけるとリリィは、走って逃げようとして転けちゃう


「もうリリィさん!その体は貴方のでもあり、私とこれから先の子供の為の身体でもあるんですから、安静しにしてください!」

「貴方がいると出来ないわよ」


そう言いながら、少し怪我した足を引こずりながら逃げていく。

私は魔法でリリィを捕まえてから私の方に引き寄せる。


「ちょっと離してよ」

「あの一ついいますけど服従の魔法が掛かってあるネックレスを付けてる以上私には逆らえませんからね!」


その一言でリリィは大人しくなってくれる。大人しくなってはいるけど顔はすごく嫌そうな顔をしていた。


「まあ、服従の魔法は置いといて海に行きましょ〜」


私はリリィの手を持って転移魔法で私の作った海に転移をした。

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