7話

アリサ視点


リリィさんの事を観察していると分かることが沢山あった。リリィさんは視線に敏感で色々な所で観察していると直ぐに視線に気づいてこっちを向いてくる。


「それにしてもリリィさん無理しすぎなんじゃないかな?お風呂で見たリリィさんの身体、小さくてひよわな肉体をしてるしそれに…魔法で見た時の肉体は…」


リリィさんの肉体をお風呂に入っている時に見ていたら、彼女の肉体はもうガタが来ているようで普通なら骨が折れていてもおかしくない程だった。

リリィさんは多分寝ずにバイトとかしてるからあんなに酷い身体になってるんだった。


「あっそうだお墓参り行かないと」


私はリリィさんが作っていたであろう私のお母さん達の墓に行く。お墓に行くと私のお母さんに似たお化けが出てきてくれる。


「ねえアリサ!1つお願いごとをしてもいいかしら?」


お母さんから話しかけられる。


「いい加減魔女さんを解放してあげて欲しいのよ」


お母さんはリリィさんを助けてあげて欲しいという事だった。お母さんはリリィさんの事を気にしているんだと思う。リリィさんは3年間毎日、お墓参りに来ていてくれて、毎日必要のない謝罪をしてきていて寝ずに働いて、そんな事されたらお母さんだって気にするよね。


「あの魔女さん寝てない見たいだからせめてここで寝させてあげようとしたんだけど、無理でさあはは」


お母さんは多分リリィさんの方や体を撫でたりして眠気を誘おうとしているんだろうけど多分それは逆こうかだ思うんだよね…

というか私の親だからって私のリリィさんを触るのは少しどうかと思います。


「そんなに、睨まないでよ。これでも私親だよ?」

「私のリリィさんに触れるなら親であろうと敵であることに変わりません!」

「最初はあんなに魔女さんの事殺そうとしてあた人だとは思わないね!」

「うるさい!」


最初は大嫌いだった。でも今は違うあのリリィさんの生活を見て異常だと思った。私を育てるために命を懸けている。一睡もせずにバイトをしてお金を貯めて、自分が永遠に恨まれて私を生かし続けるために、本体じゃないという嘘をついて、もう身体は限界のはずなのに魔法で無理やり動かしている。そんなの見て好きにならない方が可笑しいと思う。それにもうあの子を嫌う理由が無いんだから嫌う意味ないじゃん


「でも、早めに魔女ちゃんを助けてあげてよ?今のあの子を止められるのも助けられるのも貴方しかいないんだからね」

「うんわかってるよ。それにもしリリィさんが自害しようとしても私が無理やり止めるよ!私から逃げる事なんてさせないんだから」

「怖いよこの子」


そう言いながらお母さんは姿を消していった。私は計画はもう済んでいるのであとはリリィさんが帰ってくるまで待つだけだった。


「絶対逃げられないからね。リリィさん」

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