6話

最近私はストーカーに悩んでいる。5個ぐらいあるバイト先にもお墓参りの時にも、買い物の時にも、ずーと視線を感じている。魔法でなんとかその視線を送る人を 感じようとするけど全然感じる事が出来なかった。

というかほんとに怖かった。家にいる時もトイレの時もお風呂に入る時もお金を数えている時もなにかする時はずーと視線を感じるのである。正直お化けいやお迎えが来てるのかと思ったけどそういう訳では無さそうなので少ししんどい。

ただでさえ魔法の効き目が薄れてきていて身体の負荷が大きくなっている時にこんなの困るよ。

というかお風呂に入っている時は、誰かに触られているような感覚があるんだよな…


「はー最近休む所が無さすぎるよ…そういえばあの子今何してるのかな?」


彼女は最近忙しいのか何かを企んでいるのか分からないけど私の魔法講座を受けなくなっていた。まあもしかしたら、自分より弱い人の講座を受けたくないのかもしれないけど。私は気づいた時には、あの子に魔法で負けるぐらいにあの子は成長していた。


「師匠ー今日は早く帰ってきてくださいね!」

「えっ?あっうん。でもなんで?」

「やりたい事が出来るからね!」


彼女にこう言われてから私は少し安心感が増してきた。いつ殺されるのか分からない恐怖心とあの子の親を殺したという罪悪感で押し潰されそうな程にしんどかった。


「ようやく。よくやく楽になれるんだ。てかそれならほかの準備しないと」


今日は辞表をバイト先に置いていき家に帰る。家に帰るとあの子は何処にもいなかった。もしかしたら、住んでいた村に復讐の報告でもしに行っているのだろうか…なら好都合だった。


私は今まで貯めてきたお金を全てあの子の部屋に置く。異空間ポケットには、何千年も遊んでいけるだけのお金を沢山入れてあの子の部屋の机に置く。

そして、最高級の魔法の杖と箒を置いて部屋を出る。魔法で急いで家を出るとちょうどあの子が帰ってくる時だった。


「危ない危ない」


私は少しだけ色々なところを旅した。よく買い物に来ているお店、花屋、お墓、海や山など見てきたんだけど最後に見れる景色が綺麗でよかったな…



ーーー

後3話は明日更新します。時間はほぼ同じです

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