4話

「は〜眠い」


あれから3年がたった。彼女の年齢は12歳になっていた。12歳になってからは、少し私の言うことを聞くようになっていたと言っても私を殺そうとしている事には変わりないのだが…私が置いているご飯は残さずにちゃんと食べてくれたりする。


「おーいリリちゃん大丈夫なの?最近クマ酷くなってるけどそれに転けそうになってたよ!」

「全然大丈夫ですよ!」


あれから3年間、眠らずに夜な夜なバイトしたり彼女がわかりやすいように魔法の本を纏めたりなんかしている。暇な時はお腹に行って、そんな事していたら寝る時間なんてなかった。本来であれば人は寝ないといけないのだろうけど魔法で無理やり体を動かしているとは言っても体にガタが来ているのも事実なのかもしれは無い。


「まだ3年しか経ってないのにこんなのじゃ絶対にダメだ」


私は回復魔法と身体強化の魔法の出力を上げる

そうする事でさっきまで感じていた体の違和感が消えていく。回復魔法は、肉体の負荷を無くしてくれるいい代物だが強く掛けすぎると逆に体に大きな負荷が掛かってしまう。身体強化も回復魔法と同じような感じだった。


「うーんまあ大丈夫か!」

「ん?どうしたのリリィちゃん」

「なんでもないです!」


それから数時間経ってから箒で空を飛んでお墓参りに行く。いつも通りお墓にの前に花を置く。花を置くとまた身体が重くなる。しんどくなる。お墓参りに行くと日に日に身体の負担が大きくなる。

多分、私が殺した人達が私を呪い殺そうとしてるんだ。私を地獄に落とそうとしているんだろう。でももう少し待って欲しい彼女がまだ育ち切ってないのだから。家に帰ると私は自分の部屋に向かう。


「疲れた。そういえば今日あの子は何してるんだろ?」


私は彼女の部屋に向かうが彼女は何処にもいなかった。私は家中を探してみると本部屋に彼女がいた。

私に気づかない程に熱中していた。

本当は書庫に予定があったのだけど、また今度にしよ。


「さて今日は何しようかな…少し早いけどもう別のバイトに行くとしようかな」


私は箒に乗って別のバイト先に向かう。



ーーー

今日は後2回更新するします。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る