3話
「おーいリリィちゃんここの食器洗っといてくれる?」
「分かりましたー」
私はあの女の子に魔法を教えた後で飲食店のバイトをしていた。魔女教会に入れば教会からお金が貰えるのだが、私はもう魔女教会から追放されたから収入源が無くなってしまいバイトしないと行けなくなっていた。
「洗い物終わりました〜」
「じゃあ今日はもう上がっていいからね!」
「はい!お疲れ様でした!」
私は着替えてお店をでる。お店を出ると花を会に花屋に向かう。花を買い終えると私は、箒に乗ってお墓に向かう。墓に花を添える。
「ごめんなさい。ごめんなさいごめんなさい。ごめんなさい。」
この墓に来ると恐怖心が巻き上げてくる。体や頭に重いものが張り付いて少し怖くなっていく。私はお墓を掃除してすぐに去る。こうすれば少しでも気持ちが楽になって居るような気がするからだ。
「大丈夫だから、数年後には貴方達の願いは絶対にかなってるから!」
お墓に向かってその一言を言って私は自分の家に帰る。
「そういえばあの子の名前聞いてなかったな…でも教えてくれないよね…まあいいか!どうせ覚えてた所で意味が無くなるんだし」
私はゆっくりと家に入りあの女の子の部屋を覗き込む。覗いてみると、私が今日渡した本を枕にして寝ていた。
「人の渡した本で寝るなんても〜」
魔法で女の子を浮かせてベットに寝かせる。その後散らかっている部屋を片付けていると1冊のノートが出てきた。本と一緒に渡していた物なのだがそのノートには、渡した本の内容が丁寧にまとめられて書いてあった。
「すっご!数時間でこんなにまとめられているなんて…やっぱり私の見込みは間違いじゃなかったんだ…新しい本用意しないと!」
部屋を出て今度は本棚にある魔法の方を女の子の部屋に何冊か置いてあげる。ついでにノートも何冊か置いてあげる。
「もう少し厳しく育ててもいいかもな」
その一言は女の子にな聞こえていないだろう。というか聞こえてた所でなのだが…まあどちらにしようと彼女が早く私を超える魔女になってもらわないと困るのだから…
「そうだった。それよりあれ作らないと…」
今日は寝ずに作業することになるだろう、本来なら早めに寝る事が大切なのだが、そんな時間は私には無い。私の残っている時間は彼女の為に捧げないとイケないだから、寝ている暇なんてあるわけない。
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