第2話 スーパーソバージュは振り向かない。
こんにちは、初めまして。
この度は私の小説、『スーパーソバージュは振り向かない』を読んでいただいてありがとうございます。
この作品は私にとって通算5冊目の作品となり、シリーズ最終巻となります。
2作目の『パンダのしっぽの色を知っているか』からシリーズが始まったこの作品。
全ての謎が解明されるスーパーソバージュはとても思い入れの深い作品となり感慨深いです。
このタイトルを思いついたのは、お風呂で髪の毛を洗っている時でした。
私は元々癖毛なのですが、髪の毛が濡れると見事にクルンと巻いてくる髪の毛。
そんな髪先を見ていた時、ふと思った。
『そういえば最近ソバージュって聞かないな』と。
確か最後に聞いたのは、祖母が私のうねる前髪を見た時にふと言った言葉。
「あんたソバージュかけてるみたいやな」
そもそもソバージュとはなんなのか。
まだ小さかった私は子供ながらに言われた意味がわからなかったが、事なかれ主義な私は『うん』と答えた。
大概私は意味がわからなくても返事をして誤魔化す傾向があるので、ニコニコ微笑む祖母を見て、ああ『これで良かったんだ』と思っていた。
そのままその時のことは忘れていた。
だがそんな昔に言われた言葉、ソバージュ。
なんで今突然に、十何年かぶりに思い出したのか謎だ。
しかもお風呂で髪を洗うこのタイミングで。
毎日繰り返しやっている行動なのに、なぜ今日今だったのか。
思いついてしまったらもう頭から離れないので、お風呂から上がって速攻でスマホを手に取り、イソイソと検索。
語源はフランス。
ソバージュとは『毛先まで細かいウェーブをかけた髪型のこと』
え、私そんなウネウネしとったん前髪……と今頃知ってショックと驚きを隠せない。
今は亡き祖母の笑顔を思い浮かべながら、動揺する手で画像検索。
いやめっちゃウネウネやん!
思わず突っ込まずにいられなかった。
それと共に訪れる驚愕の事実。
まさか自分の癖毛が自分が思っている以上に重症だったとは。
しかもソバージュとは『野生の』という意味らしく、野生のウネウネってなんやねん!と動揺が隠せない。
野生のウネウネ。
野生のウネウネってなんやねん!
もうなんかポケモンに出てくる地面タイプのトリオか、ムーミンに出てくる白いやつみたいなものしか思い浮かばず。
風呂上がりにスマホを持ってしばらく立ち尽くしてしまった。
なので、私の前髪は野生らしい。
野生の前髪。
私はそっと立ち上がると、電話をかける。
行きつけの美容院の予約を入れる。
もちろん、ストレートパーマをかけるために。
ストパーをかけながら『どうせなら』と。
もう開き直って、『スーパー』をつけてちょっと特別感を演出してみることにしようと。
この時代っぽいタイトルにしたかったもあり、素敵な述語をつけてみました。
次はたこ焼きが主人公の物語を製作中なので、よかったら次回作も楽しみにしてくださいね。
***
因みにスーパーソバージュの犯人は主人公です。
主人公と言っても二代目で、実は宇宙人という設定。
地球の侵略をしに来ていて、パンダの尻尾は〜で本当の主人公は宇宙人によって殺されています。
初回初っ端で死んでる主人公、かわいそう。
結局最後はヒロインに絆され、何もせずに宇宙に帰っていくことだろう。
遠距離恋愛頑張ってください。
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