第43話 少女との激闘
「あああああああああ!!!」
はい、前回と同じく
ヒュガッ────!
「ぅをっ!!」
とっさに
その瞬間に、
いや、いやね、
連れてこられた島でひとり
雪花たちは
くそぅ、なんで俺だけ…!
「よそ見をしている
「ひぃっ!」
なんなの、なんなの!?
全力状態で、必死に戦う。
下手したら死ぬ。
レベルアップだのスキルゲットだのとウィンドウがピロピロうるさいが構っていられない。
一瞬でも目を離せば…!
「弱い。これじゃ、この
「くっ…、そもっ、そも!なんっ、で、戦わないと、いけ、な…っ!」
ゼフィとレヴィもいないので、借り物の木剣を強化しまくって使っている。
強化しなければ一瞬で真ん中からポッキリだ。
「私が認めた者以外に、ここを明け渡したりなんてありえない」
「戦いでっ、しか、認めてくれな、ぅをっ!、いのッ!?」
「当たり前」
普通は言葉で解決するよね?
“当たり前”とは?
えぇい、俺の必殺…!
「《部位転移》!」
腕の先だけを少女の背後に転移させ、木剣を投げる。
「見え見え」
「チッ…!」
おっと、(見た目だけ)年下の少女に
基本的に狐族は長生きだからね。
故に見た目だk…
ドン!
右にステップを踏むと、左耳をかすって斬撃が飛んだ。
「をあっ!、っぶな!」
「いま、失礼なこと、考えた…?」
「いえなにも!」
怒りのせいか、少女の
この隙に交渉してしまおうと口を開く。
「そもそもなんで
俺の
言い負かした、完・全・勝・利!!!
カンカンカーン!という音が
ふはははは、勝負は引き分け、戦いは勝利!
これは勝ったと言っても
「そう、じゃあこれ」
「ほへ?」
投げ渡されたのは…、双短剣?
え?これってどういぅ…
ダンッ!
「なんでえぇぇえ!?」
一瞬で目の前に現れた少女の
「すごい、ほんとう。
わざわざ
え?まさか…、
「い、い、い…!」
「続ける。受けろ!」
「いやだああああああぁぁあああ!!!!!」
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〜一方その頃〜
『遠くからセイの叫び声が聞こえたような気がしたけど、気のせいだよね!』
雪花がニコッと笑う。
『せい、だいじょうぶかなぁ』
『いきてかえってくる?』
『もちろん!セイはしぶと…、
そんな雪花をソルがジト目で見つめた。
『いま“しぶとい”って言いかけたし、“生きて”帰ってくると入ってないんだよな…』
はぁっ、とため息をつき、ソルはジッと自らの主人が消えていった島を見ていた。
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