第42話 ワームと無害化スキル、そして雇用
「ああああああああああ!!!」
『待って、まってええええ!むり、マジでムリ!』
『キモいキモいキモいやめて、本当に受け付けないから!』
『近づかないで、森ごと焼き尽くすわよっ!?』
『きもちわるいー!!』
『いやだー!!』
『追いついてきましたああああああ!!』
「『『『『あああああああああああああ!!!』』』』」
上から順番に俺、雪花、ソル、白華、麗、サクラ、天花、最後に全員。
今、俺たちを追っているのは…、
でっけぇクソキモいミミズ。
俺たち全員が“虫とかムリなんですけど”派だったので、
いやね、ミミズさんもちっちゃいならいいのよ。
いい土にしてくれるから。
でも、でもね!?
こんな…、トラックみてぇな太さで、
『セッ、セイ!!あの、この前の“無害化”のスキル、使ってみようよ!』
ソルが俺を見て言う。
かっこいい風に言ってるけど、それって
俺、あのスキルなんなのか知らな…!
「グラアァァァァ!!!」
「きゃああああああああ!!!む、むむむむむむ、《無害化》ぁ!!」
もはやままならない
カッ!
うわ、目が!!
ワームが光る。
そして…、みるみる
【なっ、なにがあったんでみゅ!?】
腰あたりから…、
まさか、ワームの
「えっ…、わ、ワーム!?」
【人間!?】
お
【むむむむむー】
「うわっ!?」
【がぶし!!】
おぉ、これが“
『かわ、いい…?』
『ちっちゃくなった………』
『ワーム…?』
やがて無理だと
【う〜!は な す みゅ〜!!】
「ちょっと待とうかワームくん!君、俺に
『ちょっ…!?』『セイ!?』
まさかのワームへの
【ぼ、僕はそんな簡単には
「
【乗ったみゅ!】
『ウソだろ!?』
一瞬で落とした。
この
「ウチのカーネーションのお世話役、欲しかったんだよなー」
『だからってさ、数分前まで敵だったヤツを
マトモなツッコミ、どうもありがとうございます!
いやねぇ、俺もどうかと思ったんだけどさ…、
こんなさ、おめめクリックリな
がさ、ひとり森の中にいたら………、
って考えたらさ、
という話をすると、みんなも
『セイ、ボクさ、思ったんだよね』
「ん?」
雪花がいう。
『前にさぁ、家買おうって話したじゃん?』
「あぁ、したな」
結局土地がなくて諦めたよな。
『
あっ。
あー!!
そういえばッ!
『仲間も増えてきたし、家、買った方が良くない?』
「た…、たしかに…!!」
俺たちは顔を見合わせた。
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