ナニカのありか

第44話 おかゆリバース寸前


『あるじー、いきてるー?』

『あるじー、しなないでー』

「げほっ、ごほっ、ぉるぐぇ…」

『ストップだサクラ、セイがさっき頑張って食べたおかゆがリバースする』


結局けっきょくあの後、本気マジの死ぬ気で一撃いちげきを叩き込み、認められた…、らしい。

気絶きぜつして、記憶きおくがシャットアウトしている。

目覚めれば朱乃あけのさんちの布団の中ナウ。

心配して近くにいた天花が俺が目覚めざめたことに気づいて発狂はっきょう

で、(ちびっこコンビをのぞく)全員召集ぜんいんしょうしゅう

そして頑張っておかゆを食べて…、足がおそくておくれたちびっこコンビにすられリバース寸前すんぜん

ありがとうソル、止めてくれて。 

一応いちおうだが、俺はあの島の主人あるじになった。

あの少女は、島の一角いっかくにある洞窟どうくつに引きこもっているのでそこに近づかなければ大丈夫。

後の土地とちは好きにしていいと朱乃あけのさんから聞いた。

なんでもこの星降り島も元はあの少女の物で、朱乃さんも認められるために死闘しとうり広げたらしい。

ならば早速さっそく 家を…、とはいかないんだよねこれが。

体力が切れた上で戦い続けた結果アンサーはやっっっべぇ筋肉痛きんにくつう

下手へたうごけばたおれる。


「あー、ヒマだ。ヒマすぎて死ぬ」


じゃあログアウトしろよって話なのだが、別にリアルでやることもないし。

夏休みの宿題しゅくだい終わっちゃったし。

雪花たちは雪花たちで『主人あるじがこれだけからだってるんだから自分たちも訓練くんれんする』とかなんとか言って朱乃あけのさんたちに稽古けいこをつけてもらっているのでいない。


「あ、そうだ」


筋肉痛きんにくつうしな右手みぎてり、ステータスウィンドウを出す。

すると…


「ぶっふぉ!?」


〜〜*-*-*〜〜〜

名前:セイ

性別:男

種族:混血(月狐(六尾狐シックステイル)・吸血鬼ヴァンパイア

Revel72

魔力:61940

体力:73270

俊敏:836209700

筋力:100

頑丈:2840

運気:100000

加護:《水神精霊ウィンディーネ加護かご

   《火神精霊サラマンダー加護かご

   《風神精霊シルフィード加護かご

   《土神精霊ノーム加護かご

   《闇神精霊スヴェン加護かご

   《光神精霊フィーラ加護かご

   《氷神精霊レイラス加護かご

   《雷神精霊ゼフィロス加護かご

   《草神精霊セラキム加護かご

   《精霊神せいれいしん加護かご

技能:《鑑定》《隠密》《言語解読》《料理》《打消》《水流操作》《剣術》《無害化》

称号:《精霊と友好を結びし者》《神子》《伝説との絆》《絆を紡ぐ者》

契約:《雪花》《レヴィ》《ゼフィ》《天花》《麗》《白華》《ソル》《サクラ》

倉庫:《草神精霊の守護結晶》

   《光神精霊の守護結晶》

   《火神精霊の守護結晶》

   《風神精霊の守護結晶》

   《土神精霊の守護結晶》

   《初心者装備一式》

   《神子服一式》

   《ローブ》

〜〜*-*-*〜〜〜


俊敏しゅんびんだけケタが違うんだけど!?

っていうか、レベル72!?なにそれ!!

そして六尾狐シクステイル

まさか!

痛む体で後ろを振り向くと…、あんじょう尻尾しっぽ一本いっぽんえていた。


「ははぁ」


やっぱり戦闘経験せんとうけいけんなのか。

そう思っていると…


ピロピロピロピロピロピロピロン♪


「なになになになに、こんどはなに!?」


見てみると、メールが大量たいりょうに来ている。

俺ってフレンドいないよね?(自分で言っておきながらちょっと悲しい)

じゃあだれからだよ。


神精霊アイツらかよ!!」


それぞれの精霊せいれいから1つうずつきている。


「あー、じゃあまずは、マトモなラキからの手紙にしようかな」


どこか空のてから『なんで私じゃないんですかぁ、セイさーん!』という誰かのなさけない声が聞こえたが無視無視むしむし。(多分ディーネ)

『よっしゃ!』という誰かの声が聞こえたが無視無視むしむし。(多分ラキ)

俺は手紙をオブジェクト化して開いた。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る