第14話 筋肉ダルマのクセにぃぃぃぃ!!


「おい」

「ん?」


屈強な男性筋肉ゴリマッチョ野郎が俺に話しかけている。


ーーーーーーーーーーーーー

逃げる

対応する

知らないふりをする ←決定

強行突破

ーーーーーーーーーーーーー


「おい。おい!」

「………」


しらねッ!!


「お前!お前だよ、なんかフードかぶってるやつ!」

「………」


ーーーーーーーーーーーーー

逃げる       ←決定

対応する

知らないふりをする

強行突破

ーーーーーーーーーーーーー


脱兎だっとゥ!!」


全速力で駆け抜ける。

しかし。

アイツ俊敏のパラメータなんなんだよ!

筋肉ダルマのクセにぃぃぃぃ!!!


「お・ま・え・だ・よ!逃げてるお前!!」


ひぃぃぃ!!

クソッ、もう腹を括るしかないのか…!!


ーーーーーーーーーーーーー

逃げる       

対応する      ←決定

知らないふりをする

強行突破      

ーーーーーーーーーーーーー


「はぁーーーーっ、なんですか…?」

「いやドチャクソなげぇため息だな、オイ!」

「あなたが話しかけてこなければこんなため息も出なかったんですけどねぇ(超重低音+圧)」


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

セイは恨みと怨念を込めた言葉をプレゼントした!

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


「おい、お前の腰の短剣、くれよ」

「コレですか?」


レヴィとゼフィ?


「いやです。」

「なっ…」


いや、当たり前でしょう?

愛剣を手放すわけないじゃないですか。


「お、俺様が誰だかわかって言ってんのか!?」

「知らないです。誰ですか?」

「っ…、っ…!」


俺様とかそんなイタい事言っちゃうんだ…。


「そもそも俺は知らない相手に何かを要求するのはマナー違反だと思うんですけども」


周囲の人たちがウンウンと頷く。


「GMコール、いいですか?」


にっこり笑って言う。


「ふっ…ふざっ…ふざっけんな!!!」


うわなんか投げてきた。

手袋?

まぁ避けるけど。


ひらり


一歩下がると手袋はひらひらと落ちる。


「《鑑定》」


〜〜*-*-*〜〜〜

名前:決闘の手袋

効果:相手に投げつけ、当たると決闘が始まる。

〜〜*-*-*〜〜〜


「は?」


俺ってば、今決闘しかけられようとしてたわけ?


「よっ、避けた!?」


ギャラリーが驚いているが、知らない。


「俺、ちょっと怒っちゃった」


手袋を拾い上げ、俺は全力を込めて男に叩きつけた。


ばちーん!


《決闘の手袋が使用されました》

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る