カザグルマは加速する
第9話 迷子の迷子のお二人さん♪
前回のあらすじ:狐と一緒に蜘蛛からアディオス!!やったね!
「なぁ、狐」
『なに?セイ』
「ちょっと話があるんだが」
『
「もしかして──」
『「
俺たちがついた街は、『始まりの街・フェレデリア』という名前の街だった。
「ど、どうしよう…?」
『えーと、えーと、どうしようか………』
あっ!俺ってば
「屋根に登って、そこから大通りに降りればあるだろ」
『あっ、それめいあーん!!』
俺は
「よっ」
ぴょんと飛び、近くのパイプ?にぶら下がる。
そこから遠心力を利用して飛び、次は洗濯物を干している
なんでこんな風通しが悪い場所に干してるんだよ。
「えーと、大通りは…」
『どっちだ〜?』
「あー、声がたくさん聞こえるし、あっちか?」
『あ、ありえるー』
とりあえず声がする方に《
わあ、
「おっ、当たりだ」
『あ、武器屋発見』
近くの路地から、今度は迷わないように道を確認して歩く。
さりげなく混ざり、武器屋に入る。
からん
「だれじゃ」
うわぁ、めっちゃ
「武器を買いに…」
「お前なぞにやる剣はない。」
うわ、
「じゃ、どうしたら作ってもらえる?」
「ふん。スノーフォックスの毛。」
「ん?」
スノーフォックス?それって……
「狐」
『なに?』
「毛、くれ」
『え?いいけど、何に使うの?』
尻尾の先の毛をもらい、おじいさんに差し出す。
「…………!」
うわ、よくそんなに目が開くね。
酒飲みの芸にできるんじゃね?
「………、お前にひとつ聞こう。」
「なんだ?」
「この毛をどうやって手に入れた?」
え?これは嘘をつくべき?
いやでも、この人には通じなさそうな気がするんだよなぁ…
「頼んで貰った。」
「………」
嘘は言っていない!
「………一式だけだ。何が欲しい。」
「
そう。
俺は最初から何が欲しいか決めていた。
なんか知らないがおじいさんには気に入られたらしい。
ふたりしてノリノリで仕上げた。
いわゆるオーダーメイドだ。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
「フーマ爺!剣!!」
「おうよ」
すぱーん、と扉を開けるのももどかしく飛び込むと、おじいさん……フーマ爺がふたつの15センチほどの剣を持っていた。
「っ!」
これは……、《
超絶珍しい鉱石、《
「
「すげー!!フーマ爺最高!!」
その剣には、それぞれ一体ずつ精霊が憑いている。
そう…。俺の新たな仲間だ。
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