第8話 アバウト気質なセイくん
前回のあらすじ:蜘蛛と狐と俺。
イロイロとカオスな現場。
狐と一緒に蜘蛛から逃げるよ!
『セイってさー、
「え、そう?」
俺と狐は、てくてくと街に向かって歩きながら話した。
『そういうのをね、アバウト
「知ってる。言われたことある。」
クモが出てきても
「そういえば…この耳って目立つよな」
『あー、確かに。たしか、
しかも
「だよなー」
はぁっとため息をつく。
あー、やだやだ。
『何か
「え?あっ、そうか。見てみる。」
〜〜*-*-*〜〜〜
倉庫:《
《
《
《
《
《
《
《ローブ》
〜〜*-*-*〜〜〜
「あっ!!!!」
『何?何が入ってた?』
「ローブ!これだ!」
現れたいかにも
「これで見えない!もし見えても牙だけだから
『わお、それはいいね!』
褒められて悪い気はしないのでふふん、とドヤ顔を決めておいた。
「さあ、急ごう」
『うん』
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
「あっ!」
『うん?』
「お、俺、ちょっと気づいちゃったんだけど………」
隣を歩く狐が顔を上げる。
「もしかして、狐って
『はっ!』
そうだ。
狐は
故に。門で止められて、最悪、
と、いう思考である。
…………………ありそうじゃね?
『やっば!セイと一緒にさりげなく街に入ってクモから永遠にアディオスする予定だったのに!!』
「お前なんでアディオスなんて言葉知ってんの?」
あれ?狐ってクモ食べるんじゃなかったっけ?
『よし!セイ!』
「なに?」
『
「は?」
ケイヤク?
契約って、あの契約!?
「え、でも、それは…」
『いーから、ほら、早く!』
えぇい、ままよ!!
「《契約》ッ!」
カッ!
『わー!!』
「ま、まぶし!」
え、何!?
何か違った!?
間違えた!?
「あ…」
やっと光に目が慣れてくると、ウィンドウが見えた。
《New! スノーフォックスとの契約が成立しました!》
《New! レベルが上がりました!》
《New! レベルが上がりました!》
《New! 称号・獣と友好を結びし者を獲得しました!》
《New! 称号・【テイム】の
《New! →スキル・【
『これでよし!』
狐は俺のマントの内ポケットに入り込み、嬉しそうに言った。
『これからよろしく、セイ!』
「あ、あぁ…」
なんだか流れに載せられたような気がする。
昔姉に言われた言葉を思い出す。
──星斗、あんた、押しに弱すぎるよ。
あぁ…姉さん、たしかに俺は押しに弱いかもしれない。
でも…
「ま、いっか」
風が
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