筋力低下

 思い返すと、2回の入院で合計約40日は寝たきりだった。

 寝たきりということは身体を動かすことがない訳で(当たり前だ)、見えないところで筋力が衰えている可能性が高い。


 ところで、11月の末まで勤めていた会社はフル・リモートの勤務体制だった。

 聞けば、コロナが始まる遥か以前からフル・リモートで勤務を行なっていたのだという。

 お仕事はコンピューターのソフトの開発、僕はそこのデリバリー・マネージャーだった。

 通勤というものは思ったよりも体力を使う。

 僕の場合は遠くに住んでいたこともあり、都心勤務だと概ね九十分かかる。そのうち二十分は徒歩、残りの電車も座れることはあまりない。

 あの揺れる電車の中でバランスをとっているのだから、足腰は自然に鍛えられていたのだろう。

 それが、フル・リモートになったおかげで一切なくなった。

 朝の8時半に起床してパソコンを起動、Teamsにログインすれば通勤は完了だ。

 やっている仕事もミーティングか資料作り。出かけることは全くない。


 僕の家は5階建マンション(築50年)の5階にある。エレベーターはないので当然登り降りは階段利用となる。

 勤務中は下手をすれば一日に1回も地上には降りなかった。食事は大概ウーバー・イーツ、あるいは米を炊いて冷凍のおかずを食べる。

 そうした訳で僕の筋力はどんどんと衰えた。

 夏の頃には五階まで登るのに一回は休憩しないといけないまでに体力は衰えてしまった、と記憶している。


 水頭症が起こってからはそれがさらに顕著になった。

 1階から階段を登って、とりあえず2階で階段に座って休憩。それからよっこらしょと登って4階で再度休憩。

 これは下手な老人よりは遥かに足腰が弱い。


 手術後退院してもこの状況は変わらなかったので、僕は一念発起して筋トレを始めた。

 使っているのは昔に買ったケトルベル。このロシア産のダンベルは8キロあり、スイングしているだけで全身の筋肉が鍛えられる。

 やり方は簡単。少し腰を落として床に置いたケトルベルのハンドルを両手で掴み、スイングする要領でケトルベルをブンっと振り上げる。[https://smartlog.jp/169609]

 これを10回。朝昼晩にケトルベル運動を行うようにした。

 最初は8キロなんて楽勝だろうと思っていたが、やってみると意外とキツい。

 しかも、姿勢が正しくないと腰にくる。

 今日で3日目だが、多少なりとも効果があったみたいで、肩こりが前よりも軽くなた。

 ストレートネックもこれで軽くなるといいんだけどなあ。


 老化防止には軽運動が良いとされている。ポピュラーなのはストレッチとスクワットだろうか?

 個人的にはそのほかに脳のトレーニングとして執筆も良いと思っている。

 どちらにしても必要なのは軽運動、それに軽度の脳に対する刺激、それにバランスの取れたお食事なんだろうね。

『老化防止には、血糖値を上げにくい食べ物を食べることが大切です。前述したとおり、糖化反応により作られるAGEsと呼ばれる悪玉物質を減らすことで、老化を防止できます。

体内で作られるAGEsの量は高血糖状態が長時間になるほど多くなり、加齢とともに蓄積されます。そのため、なるべく血糖値を上げない食品を食べることが大切です。

血糖値の上昇をゆるやかにするには、最初に食物繊維の多い野菜などから食べるとよいでしょう。最初に食物繊維が多い食品を食べると腸壁を食物繊維がコーティングしてくれるため、そのあと糖が入ってきたときに糖の吸収を穏やかにしてくれます。

また、精製度が低い食品を選ぶことも重要です。主食であれば、玄米や雑穀米、麦ごはんなどがおすすめです』[https://bit.ly/463R7fb]


 僕は元々食が細い。油断すると1日食事を抜いてしまっても平気で生活してしまう。

 この傾向は今も健在で、ヘルパーさんがご飯を作ってくれてもそれに手をつけない事が多々ある。

 これはまずいということで、今では最低で毎日1食は食事を摂るようになった。

 でも、食費は限られている。

 豪華な食事は期待できない。

 そこで一計を案じて、作ってもらうものは丼ものにしてもらった。あとはカレーね。

 冷食だと肉類がろくに入っていないことが多いので、別に冷凍の肉類を最近は買ってきてもらうようにした。とは言え、お高いものは買えないのでもっぱら唐揚げ。

 たまにカツカレーも食べたいので、週に一回程度は惣菜部門でトンカツを買ってきてもらうようにしている。

 でもなあ、これってまるで大学生の生活だよね。

 たまにはステーキも食べたいし、寿司も食いたい。


 何か上手い手はないだろうか?

 アドバイス、大募集中です。

 





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