ダンジョン対策室の眠れない日常

幕間：その後のあれこれ

第29話「魔導通信ログ：ダンジョン対策室」

たゆん（二号）：「あら、あらあらあら？」

属性過多娘（四号）：「なに」

たゆん（二号）：「見てみてイザベラちゃん。室長がこう……ロマンスかしら？」

優雅角（五号）：「それは優雅な感じか。それとも尊い感じか」

属性過多娘（四号）：「ちょっと、あんたが入ってくると五割増しで話が見えなくなるから黙ってて」

優雅角（五号）：「なにをぅ！　失敬な小娘め！」

――システム：【ガルガルちゃん（三号）】が参加しました

ガルガルちゃん（三号）：「あっ⁉　また誰かオレのHNいじりやがったな⁉」

属性過多娘（四号）：「さして大差ないんだからいいじゃない」

ガルガルちゃん（三号）：「尊厳がッ！　オレの尊厳がッ！」

たゆん（二号）：「あらぁ、でもかわいくて良いと思いますよぅ？」

優雅角（五号）：「優雅ではないがな」

――システム：【ガルガルちゃん（三号）】のHNが【狼男（三号）】へ変更されました

狼男（三号）：「ふう……」

属性過多娘（四号）：「ていうか、そろそろ話を元に戻したいんだけど。室長がロマンスってなに」

たゆん（二号）：「なんかー、室長があの新人ちゃんを抱きしめてるのー」

優雅角（五号）：「はぁう！　尊――」

――システム：【属性過多娘（四号）】さんが【優雅角（五号）】さんを追い出しました

属性過多娘（四号）：「これで少しは静かになるわね」

狼男（三号）：「容赦ねえな……」

属性過多娘（四号）：「それで、室長があの六号を抱きしめてるって？　あー、んー、まあ、室長的にはうれしいんじゃないの？」

狼男（三号）：「あー、それはあるかもな。いまんとこ室長と同じレベルでダンジョンに潜れるの、いねえもんな」

属性過多娘（四号）：「命がいくつあっても足りないわね」

狼男（三号）：「同じ特務官をしてそう言われるのもどうかと思うけどな……」

――システム：【RL（一号）】が当グループへ参加しました

狼男（三号）：「あ」

属性過多娘（四号）：「あ」

たゆん（二号）：「あらあら」

――システム：【狼男（三号）】と【属性過多娘（四号）】が離席しました

――システム：【優雅角（五号）】が当グループへ参加しました

優雅角（五号）：「我を追い出すとはなにごとかッ！」

RL（一号）：「盗み見とはみんな余裕があるね」

優雅角（五号）：「ぬん？」

RL（一号）：「みんなにはこれからまたたくさんの仕事をしてもらわないとね。とり急ぎ、大変動後の階層マッピングを誰かに行ってもらおうかな」

狼男（三号）：「……」（離席中）

属性過多娘（四号）：「……」（離席中）

たゆん（二号）：「あらあらー」

優雅角（五号）：「優雅なマッピングなら我に任せるがよい！」