第3回 溢れる愛とビームのデスゲーム〜センジュ氏、今回もコスゲへの熱い思いを額から〜

──センジュさん、3回目のデスゲームからの生還、おめでとうございます。


センジュ: ありがとうございます!いやー毎度毎度申し訳ないですね!


──何がですか?


センジュ:そんなの!僕とコスゲたんの愛のメモリーをこうして記事にまとめて下さってることがですよ!いやー申し訳ない!みんななんだかんだでコスゲたん好きですよね!


──良くも悪くも購買率が上がるのはセンジュさんに8割くらい要因がある気もしますが、はい。まずは前回の反響から。「化け物」「虎より恐ろしい怪異だよこの男」「ミズモト君元気してますか?」……今回も沢山のお便りが届きました。虎のミズモトは元気ですか?


センジュ:ミズモト元気です!今朝もめちゃくちゃデカいウンコしてました!


──……(記者渾身の舌打ち)……はい。今回も真面目なお便りへの回答をお願いいたします。


センジュ:よろしくお願いします!


──では、さっそく。こちらは「デスチートラバー」さんからのお便りです。

「センジュさん、こんにちは。私は無人島デスゲームの時リアタイしていたのですが、センジュさんがコスゲたんへの愛で虎を手懐ける姿に感動しました!実は今、私は動物園でチーターの飼育員をしています。ただ、なかなか懐いてもらえなくて……どうやって愛で猛獣と仲良くなれたのか教えてください」


センジュ:おお、リアタイしてくれてたんですね!ありがとうございます!そしてチーターの飼育員なんてすごいじゃないですか!ええと、愛で一番大切なのは、相手を尊重することです。虎もチーターも、どんな動物でも、自分のスペースやペースを大切にしてあげることが重要です。急に触ろうとしたり、無理に近づいたりしないこと。つまり、愛とは忍耐です!


──忍耐ですか。まあ3回もデスゲームに参加しているとなんだかんだ説得力がありますね。


センジュ:はい。そして、何よりも重要なのは心を込めることです。僕の場合、コスゲたんへの愛が常に心の中にあって、その愛を通じて動物たちと繋がっていると感じています。だから、チーターにもコスゲたんへの愛を感じてもらえるように、心を込めて接してみてください。きっと懐いてくれるはずです。


──デスチートラバーさんはコスゲを愛しているワケではないと思いますが。ありがとうございます。次は「普通の生活がいい会」さんからのお便りです。

「センジュさん、デスゲームに参加し続けるのは危険です。普通の生活に戻ることを考えてみてはどうですか?我々普通の生活がいい会はそのためのご協力をしたいと思っています。連絡先はコチラ×××-××××-××××」


センジュ:遠慮しときます。


──はい。コスゲタンさんからのお便りです。「センジュさんこんにちは。ワタシはコスゲではありませんが、最近Vtuberを始める準備中です。そこで、視聴者参加型企画をしたいと思っています。もしコスゲが配信者になったと仮定して、センジュさんはどんな配信をしてくれたら嬉しいですか?」


センジュ:Vtuber?何だろう


──動画配信サイトで金銭を得る……職業の一つです。


センジュ:なるほど配信者さんか!そうですね、僕が喜ぶ配信と言えば、やっぱりコスゲたんと一緒に何かを出来る配信ですね!たとえば、ゲーム実況やクイズ大会、トークショー、料理企画、あるいはデスゲームの再現も面白いかもしれません!コスゲたんと一緒なら、何をやっても楽しいはずです!


──なるほど、まあ仮にコスゲが配信を行うなんてことになったら、その配信そのものがデスゲームかもしれないですけどね。


センジュ:もしそうなら僕はさらにコスゲたんとの楽しい時間を共有できると思います。Vtuberのお仕事、応援しています!頑張ってくださいね!


──お便りは以上です。ありがとうございました。では、本題のデスゲームについてお聴きします。今回はコロッセオでトーナメント形式だったと聞きましたが、どのような戦いがありましたか?


センジュ: はい、各ラウンドでの1対1の戦いが繰り広げられました。トーナメント形式というのは、相手との戦いが進むにつれて緊張感が高まりますね。


──珍しくずいぶんと緊迫した状況だったようで。


センジュ:だって!コスゲたんのために勝利を捧げられる絶好の機会だったんですよ!?そりゃ真剣にもなりますって!


──ああ、やはりそういう……それで、コロッセオでの殺し合いはどのような光景だったのでしょうか?


センジュ: コロッセオでは過酷な戦いが繰り広げられました。僕が重要視していたのは戦闘技術や戦略的思考、そしてビームの正確な使い方。それから、他の参加者の動きを読む洞察力も重要でした。僕はそれらを駆使し、破壊的な戦いを展開しました。


──比喩や例えではなく、本当にセンジュさんの額から放出されたビームでコロッセオを破壊するという信じられない活躍でしたね。どうやってビームを?


センジュ:愛ですね


──比喩や例えではなく、現実的な手段を聞いているのですが。


センジュ:だから、愛ですよ?


──ちなみに、ビームでコロッセオが全壊しデスゲームが続行不可能になって、中止が宣言された後。センジュさんが泣きながらコロッセオの土を持って帰っている様子が報じられましたが、その背景にはどのような思いがあったのでしょうか?


センジュ: はい、その土は僕にとってコスゲたんとの思い出の一つなんです。数多の強敵との戦いで生き延びたことに感謝し、彼らの犠牲を無駄にしないためにも、その土を持ち帰りたかったんです。


──センジュさんが対戦相手をビームで場外に吹っ飛ばしていく姿は一周回って痛快でしたね。ちなみに、驚くべきことに貴方が吹っ飛ばした参加者は全員軽症だったそうですよ。


センジュ:じゃあ次回のコスゲたん主催のデスゲームにまた一緒に参加できるね!待ってるー!


──彼らもビームで人間ホームランは二度としたくない悪夢だと思いますけど、はい。 では次回のデスゲームに向けての意気込みをお聞かせください。


センジュ: 次回のデスゲームでも、僕は必ず生き延びて帰ります。コスゲたんへの思いを胸に、全力で戦い抜きます。そして、同担の犠牲を無駄にしないためにも、必ず生還するんです。


──強火の厄介オタクとして、されてもいない期待に応える姿勢、素晴らしいですね。最後に、今回一番多かったお便りを読みますね。「もう我々のことは気にしなくていいんでコスゲのことだけ喋っててください」とのことです。ということでデスゲームの主催者であるコスゲさんへのメッセージがありますか?


センジュ: みんな僕のことがわかってきたみたいだ。そういうことなら!んんっ……コスゲたんへ。僕はあなたに夢中です。あなたが主催するデスゲームの中で戦うことは、僕にとって特別なものです。あなたとの出会いが僕の人生を変えました。次回のデスゲームでも、勝って勝って君のファンサを勝ちとります。愛しています、コスゲたん。


──コスゲさんへの熱い思い、伝わりますね。センジュさん、ありがとうございました。


センジュ: こちらこそ、ありがとうございました!みんなもありがとうー!ちなみにコロッセオから帰る時、スタッフさんにQRコードを貰ったんだよね。『死遊戯コスゲ 生デスゲーム!朝まで君だけズキュンバキュン♡ Xデー空けとくように』って配信者のアカウントに繋がるやつ。よくわからないけど、次回のデスゲーム予告なのかな?みんなで参加しようね!ミズモトさん記事の特典にこのコード載せといて!


──次回は中止に出来るかもしれませんね。そのQRコードは捜査資料として警察に提出します。はい返しません。はい駄目です。センジュさんありがとうございました。次回があれば、お楽しみに。

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