冒険者ギルド
やったぁぁぁぁぁーー
私はそんな叫び声を上げた。
なぜかって?
ははっ!スライムを倒したからさ!(小並感)
冗談はおいておくとして、私は『悪魔の数字Level1』というスキルのせいで他の人よりも極端に運というものがない。まぁ運に-666%なんて数字があれば乱数なんて関係ない。
『よかったね!そうだ!ステータス確認してみてよ!』
私は気分がウキウキのままステータスとつぶやく。
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【ステータス】
名称:ユナ
種族:人族
職業:鍛治士
称号:スライムスレイヤー
Level:2
HP:200/200
MP:200/200
STR:2
VIT:1
AGI:1
DEX:17
INT:1
MND:1
LUK:2(-666%)
スキル:『悪魔の数字Level2』『付加Level1』『筋力上昇(少)』『鍛治 Level1』
SP:3 BP:1
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あれ?レベルが上がってる。悪魔の数字もレベルがあがってるみたい。 てか運が悪魔の数字に追いつけてないんだけど。ちゃっかり称号がスライムスレイヤーになってるし。
『本来ならスライム5匹を倒してLevel4まで上がってるはずなんだけど…』
無い物ねだりをしても仕方ない。今はスライムを倒せたことに喜ぶべきだ。
「無い物ねだりをしてもしょうがないよ」
『そうね!じゃあSPとBPについて少しだけおしえるよ!』
ミイプちゃんは話を続ける。
『SPはステータスポイントの略。レベルが上がるとステータスポイントが貰えるよ!BPはボーナスポイント。レベルが上がるごとに固定で1貰えてスキルを選べるよ!』
「ほうほう」
『まぁそれは後で振っといてね!じゃあ私はここまで!』
「うん!ありがとう!じゃあね!」
それ以降ミイプちゃんの声は全く聞こえなくなった。私は草原を歩き回ったところで大きな町を見つけた。町の入口には2人の門番さんがいた。私は門番さんに話しかけてみる。
「あのー、町に入りたいんですけど」
『お前、開拓者か?』
開拓者。全く聞き覚えがない。私のことを指しているんだと思うんだけど…。
「開拓者って何ですが?」
『突然召喚された人々のことだ』
あー、成るほど。NPCからするとプレイヤー=開拓者って言う感じなのかな?
そういえば攻略サイトで開拓者って言葉を見かけた気がする。
「多分、その開拓者であってます」
「分かった。町に入るには手数料がいる」
「お金は?」
「100ゴールドだ」
安くはないけど、この町に入るしかないよね。私はチュートリアルクエストの報酬で貰った1000ゴールドのうち100ゴールドをインベントリから出し、門番さんに手渡す。
「しっかりと確認した。見たところ犯罪者でもないようだし、町に入ってもいいぞ」
私は門を通り抜ける。
通り抜けて最初に思ったことは人が多い。たくさんの人がせわしなく行き交っている。プレイヤーも結構多いみたい。私は近くにいた優しそうなプレイヤーの人に話しかける。
「あの、すみません!」
「どうした?嬢ちゃん!」
「あのー、さっき草原に転移してきたんですが、まず何処に行けばいいですか?」
優しそうな男の人は顔を下げ考え込みばしめる。
「初心者か。そうだな。冒険者ギルドなんかがオススメだな」
「冒険者ギルドですか?」
「あぁ、冒険者ギルドなら情報が集まりやすいし、依頼を受けてお金も稼げる。」
冒険者ギルド。私はまずそこに行くことにする。EWOをプレイする上でお金はどれだけあってもいい。正確な場所を教えてもらう。私は男の人に頭を下げて、礼をいう。
「ありがとうございます!」
「いいってことよ!」
私はその場を後にし、冒険者ギルドなるものに向かうことにした。
それにしてもいい人だったなぁ。丁寧に場所も教えてくれたし。いやー、EWOは楽しいなぁ。
こうやって歩いているだけで笑みをこぼしてしまう。そのまま歩いていくと冒険者ギルドに着いた。
大きな看板に大きく文字が書いてある。まぁ、私には読めないんだけど。攻略サイトのチラ見から読むためには『言語学』というスキルを習得しないといけないらしい。将来的に考えて『言語学』はとっても損がないんだよね。生産職だし。まぁ、BPの無駄遣いはするべきじゃないけど。さてと――
私は思いっきりドアをぶちあける。
(突然だが君たちは学校ではぶられたことがあるかい?)
私はリアルで小学生のとき転校先の学校ではぶられたのを覚えてる。そのあと先生からは「最初が肝心だからな。仕方ない」と言われ、それから「最初が肝心」という言葉は私の心に刻まれていた。まぁ、それ以降「最初が肝心」を実行する機会が無かったけどね!じゃあ―――
「たのもー!!」
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コメデイ要素を入れるってむずいね(小並感)
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