《短歌連作》シチュー
だらく@らくだ
…
初めての一人シチューを作った夜
そっぽ向く歯ブラシの毛先
とりあえず鍋をリビングに寝かせ
彼のビジネス的関係を話す
「親知らず傷んだって知らないから」
キミはいつも同じ脅し文句
友達から送られしひと皿の写真
私に欠けた優しさの匂い
明日も明後日もシチュー生活
失敗よりも実はつらい くるしい
幼子の頃に震えし絵本のせいで
茶と水しか飲めず寝る前は
大人って嫌だね君みたいに
笑顔で菓子食べられない日もあるし
ミの音が半音ズレただけでみんな
拗ねるから料理って嫌い
《短歌連作》シチュー だらく@らくだ @ujtjtmjmjmdt828
★で称える
この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。
カクヨムを、もっと楽しもう
カクヨムにユーザー登録すると、この小説を他の読者へ★やレビューでおすすめできます。気になる小説や作者の更新チェックに便利なフォロー機能もお試しください。
新規ユーザー登録(無料)簡単に登録できます
この小説のタグ
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます