読み始めたら止まらなくなり、一気に最後まで読んでしまいました。
人を救い続ける主人公は強くて優しい。けれど、その奥には深い孤独があり、自分の傷にはうまく向き合えない。その危うさが見えるほど、どうか彼女自身も救われてほしいと思わずにはいられませんでした。
そんな彼女のもとへ、一人、また一人と人が集まってくるのがとても好きです。ただ命を助けてもらったからではなく、弱さも過ちも抱えた自分に寄り添ってくれた彼女を、今度は自分たちが支えたいと思ったのでしょう。
作品は作者を映す鏡だと思います。この物語にも、人の痛みを簡単に切り捨てず、そっと寄り添おうとする作者の心が映っているように感じました。
優しさは、きちんと誰かの中に残る。
その温かさに、最後は胸がいっぱいになりました。