第21話その時天界が揺れた
『はいは〜い!どうもどうも、みんなお待ちかね、配信の時間がやって来たぞ〜い!!』
【キタ――――ァァァ!】
【待ってました!】
【キタキタキタ◯ンブラック(笑)】
【↑ギャグのつもりか!?】
ポセイドン【わしも待ってた!】
エロス【当然、私も】
『ほっほっほっ…本日もコメント嬉しいぞい!みんなホントにありがとうじゃぞっ!そしてこの配信の主役は今、何をしているかというと―』
【いうと?】
【ワクワク】
ウリエル【も、勿体ぶらずに早く言ってよ、神様!?】
ガブリエル【は、早く見たいよ】
『食事をして二人仲良く話しながらシェルターでくつろいでおるわい!はい、どん!』
【豊和きゅーん♡】
【優花ちゃーん♡】
【昨日ぶり】
ウリエル【大好き♡ じゃなくて今日も……普通ね】
【ウリエル様…素直じゃないよな?】
【それなWW】
【自他ともに認めるツンデレだから】
ウリエル【ちょっと!?私は自分では認めてないからおかしな事言わないで!?】
コメント欄がそんな風に賑わっていると突然タブレットから今までに聞いた事ない不気味な音楽が鳴り出した。
【何!?この音楽!?】
【突然鳴り出しんだけど…】
【なんだか…不吉な…】
そしてその音楽とともに突如何かを警戒する様な動きを見せる豊和と優花の姿が画面には映し出されている。音はその不気味な音楽のみで彼らが何を話しているのかも分からない…。
【どうなってんのっ!?】
【彼等は何てっ!?】
【何が起こるのっ!?】
【とりあえず…逃げてぇぇぇーーー】
ウリエル【たたたたた、大変じゃないのっ!?】
ラファエル【さっきまで彼の顔を見るだけでイきそうだったのに…】
【↑ドサクサに紛れて何言ってんのっ!?】
メタトロン【一体…何が…】
エロス【なんなのよぉぉー!?】
ガブリエル【…今…行くから】
ミカエル【ちょっ、ガブリエル!?どこに行くつもり!?】
【ガブ様の方も何か動きが怪しいのだが?】
【まさか…堕天するなんて…ねぇ?】
【はっはっはっ…まさか…】
そして、突如画面から、
「あたしの高校の…制服? 制服だぁー!」
と、聞いた事がない女性と思わしき声が…
【……誰?】
【何何何っ!?】
【今の女性の声だったよな?】
【俺もそう思う】
【私も…】
そして画面に映し出されたのはギャル。
【………来たーーーーっ!】
【キタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!】
【新キャラ、じゃなくて、新しい登場人物!!】
【しかも…ギャル!?】
【ギャルだとぉー!?】
【ギャルって死語じゃ無かったっけ?】
【そんなのはどうでもいいんだよ!ギャル最高♡】
【優花ちゃんがいいだろ?】
【そうそう、優花ちゃん以外いらないっしょっ?】
【おまいら馬鹿か?居るに決まってるだろ?】
【お前等黙れ!名前が聞こえんではないか】
ポセイドン【ギャルか…ええのぅ〜♡】
エロス【ジジイが色気付くんじゃねぇーよ】
ミカエル【か、カムバッ〜〜〜ク!!ガブリエル〜〜〜〜〜〜ぅ…】
【未希ちゃん!?名前は未希ちゃんだって】
【きゃわわわわっ♡】
【いやいや、優花ちゃんの方が可愛いだろ】
ウリエル【あ、アタシだって負けてない…もん】
【おい…誰かミカエル様のコメントにも触れてやれよ?】
【そんな場合じゃないだろ!?】
【そうよそうよ】
【ヤリ◯ンじゃないのにそう呼ばれて可哀想じゃないか…言った奴、◯ね!】
【おいおい、天使が物騒な言葉使ってんなよな?】
【とにかく、俺の推しは未希ちゃん】
【俺も】
【私も】
【僕も】
【いやいや目を覚ませ!優花ちゃんの今までを思い出せ!】
【そうだそうだ!】
『と、いうわけで無人島生活に新たな人間が加わったぞい!って、今日の配信は終わったんじゃが…誰も気付いとらんの?天界が見事に優花ちゃん派と未希ちゃん派の半々に別れたかぁ〜。これはこれで面白いが…わし…少し寂しいぞい?お〜い、皆の衆ーぅ?』
【優花ちゃんだ!】
【いいや、未希ちゃんだ!】
『駄目だこりゃ! それではまた次回の?ソレまでには落ち着いておるじゃろうて…』
余談にはなるのだが…天界が優花ちゃん派、未希ちゃん派に別れて一時争いが起こった。その時…天界が揺れた…らしい。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます