　中華でお昼を済ませて、そこから犬ダンジョンへ移動した。

　１３時スタートで外周通路へ向かい、１層、２層、３層とコボルト・トレインをマジックスキルで処理してドロップを増やし、１５分の休憩をはさんでリポップを待ってから、３層、２層、１層と戻って、コボルト・トレインをマジックスキルで処理してドロップを増やす。

　１層だけは、最後の角でトレインを消し去るので、出口までの長いストレートは普通に戦って駆け抜ける。ドロップが増えるのはあまり見せたくないからだ。

　銀の延べ板が１０枚ドロップしたけど、これを誰かが知ったら、この狩場の奪い合いが起きると思う。でも、うまくこの攻略情報を売れたら……まあ、売る相手はあそこしかないけど……。

　本当はボス戦までアタックしたら、４層以降、買取額が跳ね上がる魔石でも豚ダンより稼げるダンジョンなんだけど。時間がない。あるけど、ない。

　午前と午後でダンジョンのはしごをして、ウチに帰る。１６時１５分に帰宅。早い帰宅に母も妹も満足そうな顔をして、岡山さんに夕食を食べさせ、女三人でいつまでもおしゃべりを続ける。僕と父はまさに空気だ。姦しいという字は生まれるべくして生まれたに違いない。

　ただ、今日の岡山さんとのお昼が『酢豚の大将』だったという話になった時、母と妹の両方からなぜか僕が責められた。なんで？

　それで、また、母と岡山さんがおにぎり作りを始めた……朝早いから母の手間を省こうと思っての外食だったけど、今から作ってマジックポーチで時間停止なら、それでいいか。

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