第2話 仮面舞踏会
目がくらむような装飾の仮面
今、向き合い、互いの心理を探る
出会いを求めてなのか、
新しい世界を求めてなのか、
ここに揃った面々は
どこか緊張している様に見える
男に対して上目遣いをする女
「色仕掛け」というものだろうか
男は高学歴を見せつける
しかし、無駄だと気づいたのか
ついには男も上目遣いをしだした
気に入られようと必死な色が目に浮かぶ
皆、口元の引き攣った笑顔は絶やさない
こいつらは生きていて楽しいんだろうか
お天道様は気まぐれなヤツだが、それと戯れている時の方が
それか 少し大きめの煮干しを食べている時の方がよっぽど幸せで楽しいだろう
そうだ、今日は俺もこの上目遣いとやらを使ってあの子にご飯をねだってみようか
答えを出し、空腹に気づいた俺は
彼らに背を向け歩き出す
今までの数多くの功績を貼り付けた仮面をつけた面々
「これで、最終審査、面接を終了します。」
声が響いた
獣 山motoⒸ @C_yamam0
★で称える
この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。
フォローしてこの作品の続きを読もう
ユーザー登録すれば作品や作者をフォローして、更新や新作情報を受け取れます。獣の最新話を見逃さないよう今すぐカクヨムにユーザー登録しましょう。
新規ユーザー登録(無料)簡単に登録できます
この小説のタグ
関連小説
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます