第1026話 ご飯の時間だ!!!

「我、オーク、焼く。皆、準備する」

「「「「「ワォォォォォォォォォン!!!!」」」」」


イサマさんの言葉にコボルト達が吠える。

素早く動きだして食事の準備を始める。

あっという間に中央にキャンプファイヤーが設置された広場ができる。

ちゃんとベンチと机もあるわー。


「……なんと言うか、慣れておるのう」

「……戦争から逃げてきたから野宿になれているのだろうな」

「お!キャンプか。いいねいいねー。酒が進むぜ!」

「酒、用意しよう。オークを、そこへ」


奥から串に刺さった肉の塊が運ばれてくる。

大きさは軽自動車ぐらい?

さっきのジャイアントオークの肉かな?

それにしてもでかい。


「イサマさん、あれってジャイアントオークですか?」

「うむ。ジャイアントオークキング、だ。先程の小競り合いで、倒した」

「……オークキングだと?しかもジャイアントオークのキングとなれば外皮がワイバーンや幼体のドラゴン並みに硬く、倒すのが大変なのに」

「我らの牙、アヌビス様の加護あり。オークごときなら、切り裂く」


そう言って牙を見せるイサマさん。

確かに、パッと見犬の牙よりは大きいね。

何ならちょっと黒い?

歯磨きとかした方がいいですよー。

歯槽膿漏怖いですから。

よく見ると他のコボルト達も牙を見せている。

仲良いな君たち……

どれもこれも少し黒いから加護の影響なのかな?

キャンプファイヤーに設置された器具にお肉が置かれる。

ジュッ!という音がなり油が弾ける。

流石オーク肉、豚の肉なだけあって脂が多いねー。

そこが美味しいんだけどね。


「……加護のあるなしで変わるのか?まぁ、多少は変わるかもしれんが」

「まぁ、深淵のもの達じゃし。後で詳しく聞こうかのう!オーク肉は最近食べておらんかったから楽しみじゃ」

「へー。葛葉さんなら毎日食べてるのかと」

「……脂ものが、のう……最近翌日まで胃に残ってのう……」

「あぁ……」


うん、辛いやつー……


:オーク肉キタ━(゚∀゚)━!〈50000円〉

:うまそー!

:しっかり焼いてなー

:葛葉様、脂身がキツイのか

:わかる、分かるぞ……〈10000円〉

:脂身、うけつけなくなったな……〈500円〉

:(゚∀゚)人(゚∀゚)ナカーマ

:豚丼食べたい

:飯テロだー!!!


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