第949話 みんなで食事
「ガッハッハッ!嬢ちゃんよく食べるな!子どもにしてはいい食べっぷりだ」
「へっへーん!このくらいよゆうだもん!」
「はいはい、ちりちゃーん。こっち向いてー。口のケチャップ拭きましょうねー」
「フッフッフ、僕も負けてられないなー。ウエイトレスさーん、ミートパイをひとつ追加で」
「……フランク、お前はまだ食べるのか。少しは身体のことをだな」
「ウエストンみたいな筋トレはしないよーだ。美味しいものを食べる、これが老後の楽しみってやつさ!フッフッフッ」
……確かに、あんなにガチムチなのは時間かかりそう。
ウエストンさん達4人と田島家4人の計8人、机の上は色とりどりです。
元々俺達家族が食べる予定だったハンバーガーセットもあるけど、ウエストンさん達4人の注文もえぐい。
机の上に既にパイが1つずつあったのに食べ始めてから更に注文して増えていく。
……パイのお皿が回転寿司みたいになってらー。
年齢、80際に近いよね?
元気やなー、アメリカ人。
「ホッホッホッ、少年はシェイクとミルクだけか?パイはまだ食べれないのかい?」
「んー?たべるー」
「お、バナナモカを選ぶか。中々の通だな」
「あ、りゅうくん。食べる時はよく噛んでねー」
「うー!」
……りゅうくん、自分の顔より大きいパイに齧り付いてる。
ニッコニコだから美味しいんやろなー。
というかバナナのパイなんてあるんやねー。
バナナと言えば基本はそのまま食べるイメージだけど。
そういえば青いバナナを料理用に使うって聞いたことあるな。
バナナ苦手だけど後で少し食べてみよう。
そんなことを思っていると不意にりゅうくんが齧るのをやめてウエストンさん達を見る。
「……むにゅむにゅ……うぉー、ぺすと、ふぁーみん、ですー?」
「ん?りゅうくんどうした?何かの呪文?」
「うん?どうした坊主?」
「お、少年は思ったより喋れるな。意味は通ってないようだがな!ホッホッホッ」
「その年齢ならそれくらい喋れてもおかしくはないぞ?ましてジャパニーズだろ?英語が上手いじゃないか」
「フッフッフ、発音はまだダメそうだがね」
……すみません、万能翻訳魔法使ってます。
りゅうくんは謎の呪文を数回呟いたあとまたパイを齧り出した。
そういえばどこかの本で子ども時代は自分の考えを声に出すことで脳内を整理しているとか何とか書いてあったな。
りゅうくん、英語圏に数週間いるから自分の考えを整理しているのかな?
我が子、偉い……こんなに成長して……
とーちゃん、感動だよ……グスッ……
そんな感じでみんなでワイワイ食べました。
パイ、サクサク生地で中身しっとり。
俺個人的にはミートパイとアップルパイが最高でした。
ミートパイ、お肉ギッチリ詰まってたけど濃いめの味付でインパクトがある。
アップルパイは砂糖がしっかり使ってあって甘かったけどりんごの酸味も感じれて何個でも食べれる。
多分ここにいる8人で30個は食べてるね。
ハンバーガーもパティが分厚くて肉肉しくて大変美味しかったです。
いやー、このお店当たりだな。
またアメリカに来ることがあったら来ようっと。
―――――――
閲覧ありがとうございます!
いやー、新作のタグ付け忘れて公開してたの痛かった……
イマイチ何をつけたらいいか決まってないのでぼちぼち決めていこう。
星、ハート、コメントよろしくお願いします!
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