第935話 サクッと倒して本体へ
『ギィィ!ギィィ!ギィィ!』
「……何だろう。馬鹿にされている気がしますね」
「よく分かるわねー。その通りよ。ったく、伝承でも残ってないような遺物のくせに!」
「ケルー!硝石はさっきのあーさんみたいに爆発しやすいから炎を使う時は十分気をつけてね?いちいち聖水ぶっぱするのも大変なんだから」
「はいはい……ならこうするだけ!」
ケルーさんがシャンタク鳥に向かって突撃する。
ガシッと身体を掴むと宙を蹴って更に上空に飛び上がる。
……なんか上の方で叫んでますね。
……しかも回転して落ちてきてますね。
「……しゃらー!!!」
『ギィィ?!』
ドッガーン!!!
……わぁ、えげつねぇ。
シャンタク鳥、顔面から地面にめり込んでらぁ……
「炎が使えないなら体術ってね。コイツの爆発を利用して更に速度上げてやったわ!」
「……どんな速度でプロレス技決めてるんですか」
「お、音より早かったですね。さ、流石ケルー」
「へっへーんだ。さぁ、次はオーコ、アンタよ。もう本気出す!」
ケルーさんがオーコを指さす。
オーコはどうやらシャンタク鳥を召喚した後体力回復に努めていたっぽい。
『……アステカ神話はプロレスにも詳しいとはな。俗世に染っているな』
「染まってる訳じゃないわよ。イメージよイメージ。最近のケツァルコアトルはプロレス技キメてる絵の方が多いのよ!時代は変わるってね!」
「まぁ、単体宝具の威力ならそこそこありますからねーアレ。たまに使いますよ」
「……毎回使いなさいよ。ライダークラスでそこそこ威力出るでしょ」
「た、単体火力ならお、オジマンディアスの方が強いから……こ、この前私が来たからガチャ回しちゃいましたね。く、QUICK全体はもう一声、効果がほ、欲しかったです」
「……それは求めすぎ。はいはい、アプリゲーの話はそこまで。流石にあーさんのとんでもスキルがポンポン出てくるとこちらとしても困るので本気で行かせてもらうよ……オーコ」
『……な?!う、後ろだと?!』
気づいたらオーコの後ろにテスラさんが。
そして首元には二つの穴が。
ブシュ!という音と共に血と魔力が吹き出す!
……わぁ、俺から血が出てるー。
結構グロいんですけどー?
『ちぃ!タジマアラタの回復量を上回るだと?!』
「はいはい、よくあるよくある。それじゃお外に行こうねー……む、やっぱり王冠は取れないのね。これ、頭にくい込んでる?それとも皮膚と一体化してる?」
『な?!またしても背後を?!』
「はいはーい、首がすこーーーし、変な方向に曲がるかもしれないからしっかり耐えなさいよー?」
『グオオオオ!』
「さ、さて。と、棘だらけにしてもいいですが、か、確実に倒しましょう。あ、アレは残してはいけないので、お、王冠毎、すり潰しましょう」
ズモモモ……
……あ、オーコがケルーさんに連れられて宙に。
トロさんが地面を抉り、巨大な粉砕機を作り出す。
あ、これは死んだわー。
―――――――――――
閲覧ありがとうございます!
長くなったなー……
最後の締め、キッチリしないとなーと思いながら書いております。
星、ハート、コメントよろしくお願いします!
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます