第932話 『邪鳥ヨ此処二顕現セヨ』

『……スキル発動『邪鳥ヨ此処二顕現セヨ』!』


オーコが宣言するとダンジョンが揺れ空間がねじ曲がっていく。

オーコの背後に真っ黒な闇が形成されていく。


「な、なんじゃありゃ?!何何?なんなん?!」

「し、知らないわよ!あれ!あーさんのスキル?!あんなの持ってたの?!」

「お、覚えてないですよースキルあっても使ってないなら忘れますー!」

「普通、スキルなんて大事なもの忘れたりしないんだけどね。あーさんは特に持ってるのが多いから仕方ないのかな?……それにしても、この感じ……」


テスラさんが考え事を始めた。

なにか思い当たるのがあるのかな?

だったら早めに思い出して欲しいかも!

ちょっと身体があの闇に吸い込まれそうになってますからね!

『ストーンウォール』で何とか壁を作って吸い込まれないようにガードカードっと!


「飛んできたけど、あれ何?オーコ、なにか召喚する気なのかしら?」

「ま、魔力の質が今までと異なります!し、しかもこの感じ、す、すごく昔の雰囲気がありますね……」

「やぁチャーリー、トロ。間に合ったんだね。そしてやっぱりか!あーさん、これは結構まずいパート2だね」

「……あれ?パート3じゃないですか?」

「おや?そうだったか?言われてみればパート4かもね?」

「はいはい!コントは後!来るわよ!さっきの玉なんて比じゃない……旧支配者の使役モンスター、『シャンタク鳥』が!」

「……まさか、と思ったけどこの魔力、本当だね。一体何年ぶりに会うだろうね?」

「し、シャンタク、鳥?……」


何ですかそれ?と聞こうとした時、闇の中から何か飛び出してきた。

ガシャ、ガシャと耳障りな音を立てて羽ばたく巨大な影。

よく見ると羽は石と氷で覆われ身体は鱗まみれ。

顔は馬のようなカバのようななんとも言えない容姿……


『クハハハ、まさかまさかよ!ランクルの読んでいた古文書にも極僅かしか記載がなかった伝説の獣!その身を見ることが出来ようとは!しかも使い魔として召喚した!これが愉快でなんとする!さぁ、シャンタク鳥よ!俺の敵を葬れ!』

『ギィィ!!!』


オーコがシャンタク鳥に命令する。

ガラスを引っ掻いたような音が響き渡る!

これ、シャンタク鳥の声かよ!

とても家で飼えるような声じゃないな!

近所迷惑甚だしい!!!


けどオーコが召喚したってことは俺のスキル?

……俺、あんなバケモン知らんぞ?

なんならテイマーって訳では無いはずなんだが?

テイマーはフェリダーさんだけで十分なんだけど?!

色々聞きたいことがあるけどまずはシャンタク鳥が突っ込んできそうなので対処しないとね!






――――――――

閲覧ありがとうございます!


はい、散々隠しておりましたが


クトゥル神話ネタでございました!


安直ー


あーさんの秘密スキルはあと4つ……


この戦闘で公開されるのか……


……されない気がするなー


とりあえずコツコツのんびり書いていきますので


星、ハート、コメントよろしくお願いします!

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る