第927話 やっぱり王冠がキモ

「これ、何がマズイって私たちをコピーされたらオーコが神の力を手に入れてしまうってことよねー」

「ふ、不用意に力がつ、使えません……」

「テスラはあーさんにスキル渡してるから『黒豹神の鏡』だけ使えば問題は無いかもしれないけど……はー!めんどくさい!」

「……えっとー……つまりー……オーコとの戦いはー……俺だけ?」

「「「そゆこと」」」

「ま、『黒豹神の鏡』は私が相殺するから後は己との戦いだよ。頑張ってね『自称』人間のあーさん」

「人間ですがな人間……」


『自称』て……俺は人間ですー……

ケルーさん達は四騎士もとい三騎士と戦闘中のメンバーに被害が出ないように周りを見るってさ。

……一撃ぐらい手伝ってくれてもいいじゃんよー。

まぁ、本体ケツァルコアトルとトラロックとチャルチウィトリクエだからね。


『ハァ……ハァ……見つけだぞ、タジマアラタ!』

「あ、お疲れ様でーす」

『……フン!』

「げ!ノータイムで『ストーンランス』!?それは無い!」


バチバチッという音が聞こえたかと思うとオーコが俺たちの目の前に現れた。

ストーンランスぶっぱしてきたけどなんか疲れてる?

こっそり聞いたらチャーリーさんが幻惑魔法を打ち込んでたそうで全く反対方向に進ませてたらしい。

ついでにトロさんが異空間に繋いで深淵からティトガルダの幼体を連れてきて襲わせてたってさ。

……ウルテカ、恐ろしいとこ。


『クハハハ、だがお前の時間稼ぎでこの身体について理解出来たぞ!お前、勇者だったとはな!馬鹿げた耐久力に魔力!それなら理解出来る!』

「……そうなんですか?」

「……まぁ、異世界転生モノのテンプレじゃない?オーコもジャパニーズアニメにハマってたとか」

『黙れ!メキシコの!そして貴様も分かったぞ。人間のフリをして何をしているテスカトリポカ……失われた神話の神よ』


オーコがテスラさんを指さす。

……まぁ、今アステカ神話そこまで有名じゃないもんね。

日本だと神を狩るゲーの戦車とかアプリゲーだと弾が当たらない種火周回要因だったりしてるけどマイナーだもんねー。




……あ、しれっと髪の毛亜空間に吸い込むのやめてください。

……イダダダダ!毛根死ぬ!



「ふぅ、全く。空気が読めないのか何なのか……けどよく分かったね。結構ちゃんと隠しているつもりだったんだけど……その王冠、コピーした対象の記憶でも見れるのかい?」

『フン、それはどうだろうな。だが冠について気づいたとは流石は神だな。天晴と言っておこうか。その力俺が頂くぞ、他の神々共々な!』

「……あーさん、ああ言うセリフってボスが喋るのかい?」

「んー、テンプレ的には最初の雑魚ボス?もしくは中盤の雑魚死するやつかな?セリフだけ長い割にサクッと倒される系ボスやね」

『……いちいちテンプレとかの話をするなー!』





―――――――――

閲覧ありがとうございます!


熊本、豪雨です!


明日福岡にコミックシティを見に行くんですけど大丈夫かな……


いのちだいじに、で行動しましょう。


星、ハート、コメントよろしくお願いします!


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