第926話 神のスキル
「スキル『コピー』でも手に入れることが出来ないスキル……それは神のスキルさ」
「か、神のスキル?!それって……あ!ゴミ箱!」
「……『黒豹神の鏡』、だから。ほんとたまに空き缶入れてくるでしょ?あれ、リサイクル大変なんだから。ゴミ箱にしないこと」
「え?俺使ってないっすよ?流石に缶は潰してリサイクルに出てるし……そもそもあの鏡、何でもかんでも吸い込むから子ども達が居るところじゃ使わないし……」
「はいはいテスラ、空き缶の件はそこで背を向けて逃げようとしているケルーに後で聞いてね?神のスキルって本来、特定の人間にしか渡せない規律になっているの。基本は勇者ーとか聖女ーとか。異世界モノでよくあるわよね?」
チャーリーさんの解説で何とかく把握する。
スキルってダンジョンから出土する巻物的なやつから手に入れることが多い。
けど一定の人間は神もしくは亜神から授けられたり、試練を乗り越えて頂戴するんだそう。
そのスキルは『コピー』では使えないんだって。
神様プロテクト的なやつだね。
……あれ?それじゃ俺貰いすぎじゃね?
……あ、今はそこ突っ込まない?了解でーす。
「で、やっと本題。あーさん、オーコがさっきやってきた技?覚えてる?」
「そりゃもちろん!『巨人の拳』と『造兵局』ですな。俺のスキルだもん、見間違えるはずがないね」
「正解!ではあーさん、そのスキルをくれたのは?」
「トミーとエクス。大学の時に貰ったっす」
「せ、正解です!で、ではと、トミーさんとえ、エクスさんの種族は?」
「んー……エクスはデウス・エクス・マキナでトミーは……キュクロープス?キュクロプス?キュクロークス?」
「……何でそこは覚えてないのよ。キュクロープスでしょ、キュクロープス!ギリシャ神話で空の神と大地の神の子よ!デウス・エクス・マキナは機械神!どっちも神格だから普通はコピーされないはずのスキルなの!」
へ?!マジ?!
いや、トミーが神格だってのは毎回忘れるんだけど『巨人の拳』が神のスキルなの?
手が大きくなるだけで?
たまに顎が大きくできるだけで?
またまた、それは冗談ー。
……え、ガチなん?
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