第922話 まさか、俺?!
『……クハハハ!やった、やったぞ!これ程の魔力!そして何だこのスキルの数は!こんな人間がいたとはな!クハハハ!』
「……えっと、オーコ……さん?それとも別の方?声はオーコっぽい?」
『クハハハ、なんだその顔は。理解出来ていないようだな!この力も相まってとても愉快だぞ!』
「……はい、あーさん」
テスラさんからなにか渡される。
……へ?鏡?
ピッカピカに磨かれてて俺の顔がしっかり写ってる。
へぇー、真っ黒な黒曜石もここまでピカピカになるんやねー。
「いい鏡ですねー。あ、これあいつにぶつければいいんです?」
「……うん、違うね」
「PONにも程があるでしょ!あいつの顔とあーさんの顔をよく見なさいよ!」
「……へ?」
推定オーコと鏡に映る俺をマジマジと比較する。
……あ、一緒やん。
地味にメガネも一緒やん。
言われてみれば服装もほぼ一緒。
違いは頭に王冠載せてるぐらい。
「……オーコって俺のファン?」
「そんな訳あるか!」
「いって!全力で殴らなくてもいいじゃないですか!」
「ふふっ、その発想はなかったよ」
「やれやれ、流石あーさんってとこかしら」
「ま、まさか!こ、『コピー』、ですか……ドッペルゲンガーというモンスター、いや、しゅ、種族が使えると聞いていましたが、ま、まさか!」
こ、コピー?
何それ気になる。
トロさん曰く、ドッペルゲンガーというモンスターは目が合ったモンスターの姿に変身する能力を持っているそうで、変身したらそのモンスターが持っている力を使えるそう。
ちなみに上位種は亜人に分類されるらしい。
コピーと言うだけあってコピー元と比べると能力に差があるらしい。
俺と瓜二つの人がダンジョンにいたら恐怖だよなー。
あ、今の状況やん。
恐怖感じないわ、うん。
『クハハハ……確かにドッペルゲンガーの『コピー』に見えるだろうな……だがこれは違うぞ!『ストーンランス』!』
オーコが魔法を発動すると極太の石の槍が俺たちに向かって飛んできた。
とりあえずアッパーで打ち上げて……
『……遅いぞ、タジマアラタ』
「へ?」
ドゴッ!
気づいたら目の前にオーコが。
すぐに腹に強烈な一撃が。
俺は受け流せずにそのまま宙を舞う。
「ぐはっ!?」
宙を舞う中よく見るとオーコの腕はバキバキに巨大化し、ガチガチに機械に覆われていた。
……あれ?これ『巨人の拳』と『造兵局 アーマーモード』?
こ、これがコピーの力?!
俺はそのまま壁にめり込む。
……俺の一撃ってこんなダメージ出てたんか。
そりゃ、ドラゴンすら一撃で脳震盪起こすぐらいだしそりゃそうか。
てか、腹に一撃貰ったから吐きそう!
―――――――――
閲覧ありがとうございます!
あ、今日から3日間3話公開です。
……本当は4話にしたかったけどストックがなくて(涙)
星、ハート、コメントよろしくお願いします!
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