第903話 オーコの情報と監視
さて、オーコの情報をエクスから教えてもらい中央広場の観察に戻ります。
オーコ、得意魔法『変身』なんだってね。
あの腕が石になってるのもゴーレムに変身しているからっぽい。
よく見たら足も人じゃないね。
そりゃ移動速度が上がりますわー。
「……こんなものか。やはり旧式、単純な動きしかできんか」
ボソッとオーコの声が聞こえたと思うと急に体の向きを変えて黒騎士の元へ。
すると、にわかに頭の王冠が輝く。
黒騎士はその光に驚きたじろぐ。
「……『トレース』、そして『クリア』」
オーコが呟くとパンッと軽い音が。
すると四騎士の頭が弾け飛んだ。
……ま?
何したん?
全く見えなかったんだけど?
「エクス、今の魔法?それともスキル?」
「……分からん。確かに魔力を感じたが近距離の黒騎士なら分かるが遠くにいた白騎士までダメージが出ている……もしや、あの王冠のスキルか?」
「なんや言霊が出とる感じもしたな。音がキーのスキルは面倒いでー……」
「サクッと四騎士倒すなんて、噂以上の実力ですね……」
それもそうだ!
四騎士、すげー強そうだったし。
黒騎士と赤騎士なんて俺が苦手な速度増し増し系だから戦闘しなくない奴だったし。
それを一瞬で倒すとか、チートやん!
「……この後どーする?ウチらの仕事終わってしもたけど」
「メンバーに歓迎してホテルで飲み会とかしますかー?」
「……俺は参加しないぞ。というかギルドに報告出来んだろグリュン……今調べたらナウロが賞金を出して情報集めている。あーさんは関係者だからオーコぶっ飛ばしてこい」
「えー、やだよ。あんな一瞬で強敵を倒す奴。エクスがやれよー。いい小遣い稼ぎになるだろ」
「……妖精は相手しない。したくない。お断り」
……そこまで言うかね。
とりあえず、目的の無力化が何故か達成されたので良しとしましょう。
平和が1番、妖精の問題は妖精に解決してもろて。
後はオーコに見つからずに帰るだけ……
「……そこで見ているのだろう?人間、いやタジマアラタ」
……えぇ、名指しー?
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