第902話 オーコ降臨
「で、アレ誰なん?エクスの友達?」
「……友達では無い。というか友達は願い下げだ」
「わぁ、そこまで言う?……てことは、妖精?」
「……流石。アレの名前はオーコ。妖精の国の現王の7番目の息子だ。素行が荒くて王国でも厄介者とされて数年前に追放された。通称『都落ち』」
「うぇー、マジかー。ここで妖精かいな。何、四騎士のしり拭か?」
「まっさかー?オーコは強さを求めていたと聞きますよー?予想ですがどこかで力を手に入れて腕試しをしようとしてるのでは?」
おりんさんの質問にグリュンさんが答える。
あー、武器を手に入れたらとりあえず力試ししたくなるやつか。
RPGでよくやるやつー。
俺もスライムとか4桁ダメージ出るか試したことあるよ。
……ん?オーコ?
どこかで聞いたことがあるような……
「……あ!オーコってアレだ!ナウロ国王に呪いをかけたはぐれ妖精だ!確かあの時もナウロ王国の秘宝を手に入れようとしてたらしい」
「……確かに、ナウロは古代から亜人と関わりが強い国。亜人の力を増大させる宝があってもおかしくは無いな。だが、そこが襲撃されたとの情報は無い」
そうだよねー。
襲撃があったならこの前あったウルザ国王が飛んでいきそうだもんね。
俺にもサヒーリ王女から連絡ありそうだし。
「そういえばー、パトロンが妖精の国が半壊したとか言ってましたねー。そこから秘宝をもぎ取ってきたとか?」
「へ?妖精の国が半壊?なんやその情報?亜人の国って戦争中なん?!」
「ランクルさん、本当に襲撃したんだ……ん、おい、エクス。お前さては妖精の国の情報集めてないな?」
「……猿の情報集めて何の得がある?鑑賞にも値しない」
……クソ、このスパコン神様め。
というかマジでやったんだランクルさん。
しかも王国を半壊て、マジ?
ダイダラボッチの心臓引っこ抜いて何かに使ったんかね?
にしてもやりすぎではー?
てことはあのオーコって人はそこで何か力を手に入れたってことか。
力試しで四騎士、屠ってくれないかなー?
早く帰りたいし。
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