第876話 四騎士
「……そこ、魚が3匹。あ、蛇も出てくるぞ。あーさんは【円卓の騎士】って知ってるか?」
「真剣な話をするなら殲滅してからにしてくれよな……『ストーンランス』『ストーンランス』『ストーンランス』!……で、円卓の騎士?あれか?ガヴェインがガッツですげー耐久してくるやつ?」
「……ガッツ3回と攻撃力アップの組み合わせは第6特異点だとやりすぎだ……違う、合ってるけど違う。まぁあのアプリの元ネタになった話だ【アーサー王と円卓の騎士】……イギリスの物語だ」
「そろそろバビロンの塔登らないとな……で、あれだろ?石に刺さった剣抜いて王様になったってやつ。なんか話は知ってる……ってイギリス?やな予感がするー……」
すげー昔のイギリスの話。
石に刺さった聖剣を抜いた庶民の子どもが勇者となって軍を率いて王になる話。
確か王に忠誠を誓った騎士達を【円卓の騎士】って呼ぶんだっけ?
「……アーサー王の伝説はマジの話だ。アーサー王に仕えていたマーリンという魔術師、あれは初代『妖精の国』の王だ」
「わぁ、やっぱりここで妖精出てくるの?嫌な予感的中ー……めんどくさい奴やんー」
「……そこで察せ。今回の四騎士、妖精が円卓の騎士を真似して作りだした人造モンスター……キメラの亜種だ」
そもそもアーサー王の伝説は1500年ほど前の話らしい。
魔術師マーリンはアーサー王に仕えたあと、亜空間に街を作る。
それが妖精の国の始まりだって。
マーリンの没後、マーリンの生き様に憧れを持った国王が誕生し、円卓の騎士になぞらえて王国を守る守護騎士、いや守護獣を作ろうと躍起になったそう。
世界中から集められたモンスターは約50種、それを組み合わせ作られた合成モンスター……
合計で12体を作る予定だったけど、4体まで完成したタイミングで暴走。
全く制御出来ず王国は崩壊の危機に。
国王は崩壊に巻き込まれて亡くなり、100人以上の妖精が無理やり作った転移魔法で強引に西の果てに転移させて難を逃れたらしい。
「……その西の果てが当時未発見だったここ、アメリカ大陸。そのダンジョンの奥地だったって訳だ。その当時はネイティブ・アメリカンと亜人達は協力関係だったらしく飛ばされてきた四騎士を協力して各地に封印したそうだ」
「……壮大な話になったな。てか妖精、その当時から迷惑かけっぱなしやんけ……けど封印されてた四騎士がまた何でいるんや?」
「……アメリカ大陸が見つかって東部から西部へ開発が進み、ネイティブ・アメリカンが封印した場所も踏み荒らされた。元々ネイティブ・アメリカンの封印術は石などを決められた場所に設置し線を描くように歩きながら呪文を唱える。石が動けばすぐに解けてしまう原始的な魔法だ」
エクス曰く、ゴールドラッシュとかがあって運悪く封印に使用されていた石を動かしたり、破壊したりしたんだろうってさ。
で、その当時地上にはダンジョンはほぼないようなもんだからダンジョン奥に逃げ込んでバレてこなかったんだろうってさ。
この話を聞いて一言。
「ほんと、妖精ってろくなことしねーな!やってらんねーぜ!」
「……ほんと、魔法至上主義の原始的猿共め」
「……それは言い過ぎだろ。分かるけども」
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閲覧ありがとうございます!
明日は1周年記念で5話投稿します。
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