第702話 デコ豆の鑑定
「見た目はほぼ大豆ですね」
「縦に線があるからコーヒー豆にも見える。香りも豆特有の感じだな。煎るとまた変わるかもしれんな」
「お主らもそう思うか?魔力はそこそこ感じるがのう」
まずはベテランの指宿さんと唐津さん、葛葉さんが豆を手に取って鑑定。
鑑定結果を聞いて続いて続々と豆を手に取って見始めました。
確かに、言われてみればコーヒー豆にも見えなくは無い。
けど豆ご飯として最初に出会ったから大豆のイメージしかないよねー。
「私、初めて深淵の素材を手にしましたよ……モンスターと違って魔力はないんですね。これパッと見普通の豆と違いがわからない……」
「けど、植物系の素材と比べたら含有魔力量が多いですね。加熱後の変化とか気になります」
「なるほどねー……パッと見で分かるほど甘くはないかー」
桂川さんが残念そうに機材のモニターを見る。
福岡組は機材を持ち込んでいたようでデコ豆に含まれている魔力を計測している。
何でもダンジョン食材って魔力が旨みに変わることが多いらしい。
確かに、モンスターは強いほど美味しいもんね。
デコ豆、そこそこ美味しかったから普通よりちょっと多いくらいだろうね。
「まぁ食用での買取よりは研究素材としての買取でしょうね。国分寺さんの意見は?」
「僕も同意見ですね。見た目だけで言えばダンジョン食材のホワイトパールビーンズと同じなのでキロ2~5万と言ったところです。ただ深淵という付加価値がありますので8万といった所かと」
「豆で8万か!それがあとまだまだあると!お主またお金が増えるのうー」
……葛葉さん、煽らんでください。
そもそもお金が多すぎて税金が怖いんですから。
とりあえずデコ豆については研究素材としてキロ8万円で買取へ。
今開封した袋のデコ豆はうちに持って帰ります。
今度豆ご飯にして食べます。
これは決定事項です。
もちろん、亜人のロクと深淵モンスターのフェリダーさんがいるからそっちにも鑑定してもらってから料理に使いますよ。
「それじゃ、次はメインですかね?黒魔の素材……これは全部出した方がいいですよね?」
「そうですね、一旦倉庫に移動しますか。配信で見た限りとても量がありましたので」
それじゃ、倉庫に移動しましょう。
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