第599話 機械創造科(明日の予定と飯)

雲母丸は忙しそうなので後で2人には声をかけるように伝えました。

そもそも学科展とサークル展で日中は忙しいらしく夜声をかける予定だったそうな。

ちなみにサークルはロック研究部だそう。

ロッ研、未だに人気だねー。

俺が学生時代、部会参加者で部室棟前に行列が出来てたの未だに覚えてるよ。


「私のバンド名は『嘆きの堕天使』他にも出張して歌っている」

「カイラはボーカルとベース。私はボーカルとギターがメイン。『歌声がセイレーン』『息つぎ無しでどんな歌でも歌える肺活量』ってことで色んなバンドのヘルプやってる」

「「私たちゴーレムなのにセイレーン!!」」


決めポーズもバッチリですね……

……ゴーレムが歌うってチートじゃない?

息つぎ無しで声出せるじゃん。

声帯、魔法陣で簡単にいじれるからどんな声でも出せるし息つぎしなくても口以外の場所から空気を入れれるからそりゃ長いシャウトも出来るよね?

……あ、目逸らした。

まぁ、普通の人はゴーレムが学生生活やってるとは思わないよねー。


「と、とりあえず。暇な時にでも聞きに来て欲しい。機械神の子を見つけてくれたお礼」

「中央ステージで明日、11時からバンド演奏だから」

「おー、中央ステージでバンドか!あそこに立てるのってロッ研でも1番人気のバンドだけだよね?」

「へー!じゃあ明日も来なきゃねー」


バンド演奏とかそれこそ卒業以来聞いてないもんな!

明日も顔出しする予定だったし、見に行こう!




「あらたー!お待たせー」

「たのしかったー!!」

「ぷしゅー!ぽっぽー!」

「にゃにゃーん!」


見学ツアーに参加していたみんなが戻ってきたのでスタンプラリーに戻りましょう。

これで3つ目かー、中々時間がかかりますねー。

元々2日かけて回るコースだし仕方ないか。

時計を見ると、そろそろ2時過ぎ。

そろそろご飯を食べようかなー。


「それじゃごはんを食べに行こうか!ちりちゃん、なに食べたい?」

「えーっとー。やきそばにー、くれーぷにー、たくさん!」

「もう、ちりは大食いなんだからー。誰に似たのやら。りゅうくーん。何食べたい?」

「んー。わたあめー」

「この子もブレないねー。けど食べる時はなんでも食べてるし。あ、あーさん。私はスパイスが効いてるやつがいいな。串焼きがいい」

「……お前はぶれないなー。串焼きって言っても塩コショウしか振ってないぞ?」


そんなにスパイスは使わないからな?

学園祭、予算が決まってるから格安塩コショウ振るぐらいしか味変出来ないんだから。


「田島さん田島さん。ご飯を探してるのですか?」

「それなら、おすすめがありますよ?」

「あれ?学生さん?」

「あぁ、えっと……この場合どう説明したらいいんだ?」

「はいはい。ゆりさん。この子達は私の知り合いの子達なのー。偶然出会ってね?学校の話とかしてたのよ」

「なるほど!はじめましてー、ゆりです。で、おすすめのお店あるの?!」

「はい。あります」

「私たちが所属しているロッ研は焼きそばを出してます」


お、焼きそば!

いいねー美味しいやつだ!

それじゃ、最初のご飯は焼きそばにしようか!





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