第598話 機械創造科(2人の目的)
「私たちの任務」
「主より機械神の子を探してくるように頼まれていました」
「機械神?」
「あー、そういえばデウス・エクス・マキナって深淵だと【機械神】とか呼ばれてたねー」
えぇ……あれが神?
まぁ亜神ってやつらしいけど、そこまで神っぽくないぞ?
ロボットアニメにハマってるし。
秋葉原でメイド喫茶のオムライスが大好物って公言してるし。
ハレノチ晴レとか踊ってみた動画出てたし。
……あれの編集大変だったなー。
「ん?!あいつの子?!あれに子どもいるの?!」
「アイツ呼ばわりとは」
「田島さんだからできる言い方ですね」
「……まぁあーさんだしねー。神様ってこと意識してないよな?」
「そんな事ないだろ?神様は敬ってますよ?あいつは亜神だから別枠だろ?」
「「「……」」」
「……そんな沈黙しなくてもいいじゃん。で、子どもって……いないだろ?彼女とか聞いたことないぞ?」
確かVRに嫁は作ったとか言ってはいたけども。
「子ども……それはゴーレム」
「魔導蒸気機関車【カラクリ雲母丸】。あのお方こそ機械神の子ども」
「「我らは雲母丸様にお会いしたい」」
「……あー、そういえばそうなるのか」
「デウス・エクス・マキナが作ったゴーレム……だから子どもって訳なのねー。あ、だから機械科に入学したと」
「そう。機械神は人のお姿になった際この大学の機械科で学ばれていた」
「ゴーレムがゴーレムについて学ぶ。とても良い経験になった」
「「勉強って楽しい!!」」
おぉ……目が輝いていますね。
本当に勉強楽しかったんだろうな。
聞いたところ、元々自動人形として生み出されたそうで知識を集める異世界の図書館司書も兼任しているそう。
崩城の授業は独特だし、専門分野はとことん専門知識が出てくるからね。
勉強にハマるヤツはとことん勉強してたもんな。
「卒業後も大学院に行くことが決まっている」
「そんな中、田島さんがやってきて機械神の子を復活させた」
「「そこで私たちの使命を思い出した」」
「な、なるほど……」
「……さては勉強が楽しすぎて主の命令忘れてたわね?で、学園祭関係で雲母丸が出てきて本来の役目を思い出した、と」
「「ギクッ」」
……2人揃ってポーズ決めないで。
まぁ、熱中して本来の目的を忘れるってことはよくある事だしね。
まぁ、雲母丸に会えたなら良かったじゃないか。
雲母丸に会う理由、2人の主から伝言を預かっているそう。
何でも機械神もといデウス・エクス・マキナが手紙を出したそうで、崩城に置きっぱにしているゴーレムを引き取って欲しいとのこと。
さすがに卒業して8年経つし、卒研担当の教授が定年退職されるそうで研究室を片付けてるらしい。
まぁ保管されてた作業場が旧学科棟って言われるぐらいだし、取り壊しとかなった時に魔法陣が壊れて色々起きても問題だもんなー。
あのオタクにも友人がいたことにびっくりだけどね。
―――――――――
閲覧ありがとうございます!
突然の深淵モンスター!
雲母丸の所有権のお話でした。
……後でギルドに説明しないとなー。
あ、今日から連休なので明日明後日は4話公開にします。
星、ハート、コメントよろしくお願いします!
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