第584話 実行委員長に挨拶
さて、次は文化祭実行委員に挨拶でもしときましょ。
一応ギルドから言われたこともあり出来るだけサポートしないとね。
……福崎さんからにこやかに言われたけどそんなヤラカシなんてしませんよ。
あとどんな模擬店出てるのか気になるしねー。
「どうもー。田島と言いますが委員長さんいます?」
「はーい、って田島?!あの有名な?!」
「マジで?」
「あ、はい。多分その田島です」
部屋の中には2人の学生が。
奥にいる子が委員長だね?
近見君から顔だけ教えてもらったもんね。
「初めて!実行委員会委員長の宇佐翔太(うさ しょうた)です!名刺取ってくるので少々お待ちください!」
「いえいえ、俺も名刺忘れたから大丈夫ですよー。そちらの方は」
「副委員長の別府八峰(べっぷ はっぽう)です。お噂はかねがね。もう1人副委員長、他12名委員がいますが模擬店の安全講習に出てるので今は2人だけです」
宇佐君と別府君か。
なるほど、やる気に満ち溢れてますねー。
今藤さんが委員長がやる気満々って言ってたのがよく分かるよ。
宇佐君から名刺をもらって今年の学園祭について確認する。
模擬店の数は24、うち飲食店は20。
ご飯を扱うのは大小16店舗で、残りはクレープやわたあめなどのデザートを作るらしい。
お肉の件はすげー感謝されたよ。
合計で900キロ、16の飲食店のうち肉を使うところには優先的に渡しているそう。
まぁ1番の目玉はダンジョン部なので中庭の一等地に設置する予定らしい。
「今年は正面広場と中庭に模擬店を配置する予定で動線はこういう感じです」
「教務部や警備のボランティアはこちらに配置予定です。救護用テントはここ。ダンジョン部は奥に配置するように指示がありましたがこの動線であれば人の流れを確保できると考えています」
「なるほどねぇー……」
見せてもらったパンフで模擬店の位置を確認。
正面広場は元々シャトルバスのバス停があるので目立つ場所ではある。
けどドラゴン肉を出すと明記しているダンジョン部が正面広場にいると人の流れがそこで止まる可能性が高すぎるので中庭に配置しているらしい。
確かに、その配置なら各模擬店を巡ることができるし、いいと思う。
流石、しっかり考えているね!
「正面ゲートからの流れは大丈夫そうだねー。後は第1、第2駐車場からの人の流れが……あ、それなら【雲母丸】を使おう!あれなら大量輸送できるよね?」
「……えっと」
「……すみません、そのきららまる?ってなんですか?」
宇佐君と別府君がぽかんとした顔で聞いてきた。
え?まじ?知らないの??
俺と【爆装鋼帝】ことデウス・エクス・マキナのとっておき。
確か機械科棟に片付けてたはずだよな?
……後輩に継承されてないのかな?
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