第210話 祝賀会
祝賀会開始まであと30分になりました。
もう会場には人が集まってきている。
俺は入り口横のテーブルでのんびり周りを観察中。
右隣にはゴン太とミミの2人、左にはゆりと子どもたちもいる。
ちなみに全員レンタルした服装です。
ミミはボンキュボンのナイスボディだから赤いドレスが映える映える。
ゆりも淡い青のドレスが華やかだ。
ネックレスとかはゆりが持ってきたものを2人でつけてた。
俺がダンジョンで拾ってきたやつですね。
……ネックレスはなんでもいいとはいわれたけど、対呪殺用のドクロがついたネックレスをミミがつけようとしたのは流石に止めたよ。
で、男2人についてなんだけど……
「ゴン太、お前パンパンじゃねえか」
「仕方ないだろ。これが一番でかいやつなんだから。お前も裾あげしてもらってるじゃねえか」
はい、色々アウトな状態です。
俺は股下の関係上裾あげしてもらってます。
ギリギリ地面についちゃったんだよね……
悲しみ。
ゴン太に至っては身体が大きすぎるのでレンタル出来る最大サイズで肩幅ギリギリ、腕に至ってはもう張り裂けそうだよ。
筋肉ゴリラとはよくいったもんだよね。
子どもたちは椅子に座ってキョロキョロ。
初めてこんな場所に連れてきたもんね。
どんな祝賀会になるのか、楽しみですね。
「ナウロ王国、第3王女サヒーリ殿下の登場です。皆様、盛大な拍手でお迎えください」
祝賀会はサヒーリ王女の入場からスタート。
王女様、写真では見たけど結構背が高いのね。
170は超えてそう。
日焼けした肌にくりっとした目、しっかりと絞まった身体。
まさにスポーツマンって感じですね。
Sランクの探索者は伊達じゃないんですなー
……若干お腹が出てる俺から見たらすごいよ。
サヒーリ王女が席に着いたのち、県知事、市長からの感謝の言葉。
2人とも話は面白いんだけどちょっと長いよね。
りゅう君、寝ちゃったよ。
話が終わっていよいよご飯!と思ったら王女からも一言あるそう。
乾杯の挨拶的なやつだな。
「一年間、ここ熊本でお世話になります。学生として、またナウロ王国の王女として、しっかり日本を学びたいと思います。では、今日の出会いに乾杯!」
「「「乾杯!」」」
シンプルな挨拶、いいですね。
と言うより日本語うま。
これは共通言語魔法使わなくてもいいね。
……よくよく考えたら留学に来てるんだから日本語喋れるよね。
反省
乾杯した後はご飯、ご飯!
お肉!お肉!
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます