第208話 野菜の確認
「とりあえずプラチナリーフキャベツと棍棒ナス、ジェネラルポテトがあったから持ってきたぞ。あとは小粒のあれこれもあるだけな」
「川魚はシゲさんが釣ってきた白絹鮎が30匹だね。魚は天草じゃないと見つからないから今用意出来る魚だとこれぐらいだね。どう?足りそう?」
「鮎、最高級品の尺サイズじゃないか!スマン、助かった」
「ゴン太さん、ミミさん、ありがとうございます。お礼は後程!」
ゴン太、ミミが持ってきた野菜と川魚はどれも新鮮。
プラチナリーフキャベツは白色に輝く葉が特徴のキャベツ。
葉は透けるぐらいに薄いのに食べるとシャキシャキ音が響く。
ちょっと固いけど、茹でるとトロットロになるのでロールキャベツとかがおすすめ。
棍棒ナスとジェネラルポテトは元々地上で生えていた野菜がダンジョンで育って出来た新しい野菜。
棍棒ナスは熊本ではポピュラーな長ナス、ジェネラルポテトは男爵いもが元になるらしい。
棍棒ナスは長ナスの美味しい部分はそのままに2メートルほど大きくなっているので大人数の食事とかで重宝されてる。
そもそも醤油をかけなくても味がしっかりしてるから一人1本余裕で食べれるよ。
ジェネラルポテトもポテサラ、コロッケ、おすすめできる料理は数多い。
デメリットをあげるなら芽が生えたら爆発するぐらいかな。
上層でも生えてる野菜だけど、ここまでハリツヤがあるのは少ないと思うな。
最後に白絹鮎はダンジョン内に生息している鮎。
警戒心が強く、中々捕まえることができない魚として有名だ。
……そもそもダンジョンに潜って釣りすることがまず無いからね。
本当に元気だよなー、シゲさん。
シゲさんも俺の中学からの知り合い、釣りが好きすぎてダンジョンに入るという謎の行動をしてる。
魚を持ち帰るためだけにAランクに昇格した時はみんな驚いたよ……
大型トラックから下ろして調理室に持ち込む。
料理長、号泣ですよ……
白絹鮎なんて中々お目にかかれない魚だしね。
「そういえばこれだけの野菜、どこのダンジョンで採れたんですか?熊本だとプラチナリーフキャベツが自生してるダンジョンはあまり無いはずですけど」
「あー、それはですね……」
福崎さんからの質問にあたふたするゴン太。
まぁどの野菜も箱で新鮮な上に朝露までついてたし。
「ゴホン、うちの旦那じゃ説明が下手なので私から」
ミミが咳払いをして説明を始めた。
「この野菜は自宅で育てている野菜です」
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